※配信会社から提供された企業や団体等のプレスリリースを原文のまま掲載しており、ベストカーWebが取材・執筆した記事ではありません。
お問い合わせは、各情報配信元にお願いいたします。

L字型だけじゃない。早回しが超得意な六角レンチはコレ!!

配信元:WEBIKE
L字型だけじゃない。早回しが超得意な六角レンチはコレ!!

 プラスねじと並びもっともポピュラーな締結アイテムである六角穴付きボルト。キャップボルトとも呼ばれるこのボルトを回す工具といえば、L字型の六角レンチです。長軸と短軸の先に六角形のビットがついたL字型レンチは、どんな工具セットにも入っているといって過言ではありません。しかし六角レンチの形状はL字型だけではありません。ここでは、普段のキャップボルト回しがもっとスピーディにできる六角レンチを紹介します。

 
文/栗田晃
 

プラスねじとキャップボルトはここが違う



プラスねじより高いトルクを掛けることができ、六角頭のボルトやナットよりも頭部が小さくできるのがキャップボルトの特長であり利点でもある。

バイクや自動車に留まらず、私たちが日常生活で最も目にするネジの代表格がプラスねじです。プラスドライバーは日曜大工セットや100均ショップで容易に入手でき、ビットサイズは#1~#3のたった3種類で大半のネジに対応できる汎用性の高さも魅力です。
これに対して勢力を拡大しているのが六角穴付きボルト(キャップボルト)です。ネジの頭に六角穴が掘られたキャップボルトには、プラスねじとは異なるいくつもの利点があります。

●キャップボルトはなめにくい

プラスねじは大きなトルクを掛けると、テーパー状の十字穴からドライバーが浮き上がる「カムアウト」が発生します。そのためグリップを回す力と並行してドライバー自体をねじに押し付ける動作が不可欠です。
これに対してキャップボルトの六角穴にはテーパー角がないので、六角レンチが浮き上がることがなく、六角穴をなめにくく大きなトルクを掛けられます。

●高い締結力を得やすい

 工具で回す際になめにくいことに関連しますが、大きなトルクを掛けられるため高強度ボルトと組み合わせて使われることが多く、エンジンやサスペンション、ブレーキ周りの部品締結に適しています。

●頭部を小さくできる

六角頭の一般的なボルトもプラスねじより大きなトルクを掛けられますが、六角頭ボルトはスパナやソケットレンチなどの工具を「頭の外側」にセットするのに対して、キャップボルトを回す六角レンチは「頭の内側」に差し込むため、ボルトの頭部が小さくなると同時に、頭部の周囲に工具が入るスペースを考慮しなくても済むことから、機械側をコンパクトに設計できる利点もあります。
こうした理由から、キャップボルトはプラスねじに代わる存在になっていったのです。

 
 
 

六角レンチでL字型が一般的な理由



六角棒レンチセットの一例。ドライバーのようなグリップがないため、本数が多くなってもコンパクトにまとまり収納性に優れている。



短軸をキャップボルトに差し込めば大きなトルクを掛けられ、長軸をボルトに差し込めば軸を摘まんで早回しできる。長軸の先端がくびれたボールポイントタイプなら、六角穴に対して軸部を傾けた状態でもボルトを回すことができる。

「狭い場所でも高トルクで締結したい」という要求から生まれたキャップボルトを回す工具として、もっとも普及しているのがL字型の六角レンチです。
先述の通り、六角ボルトよりも狭い場所に設置できるキャップボルトの特長を活かすには、工具もまたスリムでコンパクトであることが求められます。六角棒を90度に曲げたL字型レンチは、そうした要求を最もシンプルかつ低コストで満たす形状だったため、長年にわたってほとんど変わらず使われ続けています。

 そんな六角レンチがこの形状に落ち着いたのにもいくつかの理由があります。

●長軸と短軸で大きなトルクと狭所作業を両立できる

L字型六角レンチの大きな特徴が、長軸と短軸の2種類の六角部があることです。これにより支点と力点の距離が簡単に変わり、作業によって使い分けが可能になります。
短軸を六角穴に差し、長軸を握る → 大きな締付トルクを掛けられる
長軸を六角穴に差し、短軸を握る → 回転半径が小さく早回ししやすい
また長軸の先端部分にくびれのある「ボールポイント」タイプは、ネジの軸に対してレンチを傾けた状態で回すことができるため、取り付け部分に干渉物があってもレンチを差し替えることなく連続的に回すことができ、作業効率アップに役立ちます。

●深い場所にあるキャップボルトにもアクセスできる

 ボルトが常に目の前で手の届く場所にあるなら短軸だけで対応できますが、ボルトが奥まった場所にある場合には長軸があると助かります。またボルトの周囲に障害物がある場合も、ちょっと離れた場所で操作できる長軸が重宝します。

●安価に製造できる

 ユーザーには関係のないことですが、L字型六角レンチは基本的に六角材料を曲げて熱処理するだけで完成し、ドライバーのようなグリップがないため安価に製造でき丈夫で壊れにくいという特徴もあります。

●携帯性に優れる

 ドライバーグリップ付きの六角レンチ10本と、L字型六角レンチ10本を工具箱に収納した時、どちらがより「かさばるか」を想像すれば、グリップのないシンプルなL字型のメリットが理解できるはずです。六角レンチを車載工具に加えるなら、L字型一択といって良いでしょう。

 
 

早回しなら絶対にTタイプがイイ



工具メーカー、ストレートの「6角レンチ Tタイプ」。バリエーションは4、5、6mmの3サイズ。



ハンドルは引き抜くことができるので、工具箱の中にコンパクトに収納できる。



ハンドルの両端には六角ビットがあり、中心と左右でボールロックが効くためすっぽ抜けることはない。

L字型六角レンチにこれだけの利点があるなら、これ以外の選択肢はないように思えますが、キャップボルトの取付位置や作業内容によっては、L字型よりもっとスピーディで作業効率をアップできる六角レンチもあります。そのひとつはTタイプの六角レンチです。
T型レンチは六角頭のボルトやナットを回す際、スパナやメガネレンチやソケットレンチと同様に使用することもあるハンドツールです。

スパナやメガネレンチは一定の振り角で工具を差し替える必要があります。ソケットレンチはソケットやビットをボルトから外さず連続的に回すことができますが、ラチェットハンドルを振る時にソケットの回転が止まります。
これに対してT型レンチは、ボルトやナットからレンチを外さず、なおかつ軸部を支えてハンドルを指でクルクルと回せば、電動インパクトドライバーを使うのと同じように回転が止まることはありません。
Tタイプの六角レンチにもこれらの利点がすべて当てはまります。

L字型レンチも長軸をボルトに差し込めば早回しが可能ですが、六角軸を摘まんで回すと指が痛いこともあります(軸部が丸棒のL字型レンチもあり、そのタイプなら痛みはありません)。また短軸に指を掛けてクルクル回すには、短軸が短すぎて空振りしてしまうこともあります。その点T型六角レンチには指で回せるハンドル幅があるので、早回し作業では圧倒的に有利です。
ここで紹介するストレート製の6角レンチTタイプは、軸部に早回し用の回転スリーブがあるため、ここを摘まんでハンドルを軽く叩けば先端はスムーズにクルクルと回り続けます。またスライドするハンドル部の両端にも六角ビットがあるので、L型レンチとして強いトルクを掛けることができます。

 ただし短軸となるハンドル部分でも、一般的なL字型レンチに比べると長いため、キャップボルト上部のクリアランスが少ない場所では使えない場合もあります。そのためL字型レンチをすべて置き換えるのではなく、早回しができる場所ではTタイプ、狭い場所ではL字型というように適材適所で使い分けると良いでしょう。



ハンドル側をキャップボルトに差し込めば、軸部をハンドルとして強く締めることができる。



青い筒部分が回転スリーブだ。



回転スリーブを支えてハンドルを回せば抵抗感なくスムーズに回転して、L字型レンチより緩め作業や締め作業がはかどる。

狭い場所で連続作業できる両端短軸タイプもある



旭金属工業のロングダックスキー六角棒レンチ両端曲げタイプ。両端の曲げ位置が異なるのが特徴で、専用のホルダーにコンパクトに収納できる。

 Tタイプの六角レンチは狭い場所では使いづらく「やっぱりL字型が最高だよ」というのももっともですが、普及タイプのL字型では対処できない場面もあります。L字型六角レンチを差し替えながらキャップボルトを回す場合、最低でもボルトを60度回さなければ差し替えができません。ボルトの六角穴もレンチの六角軸も、60度ごとに頂点があるためです。

そのためボルトが狭い場所にあり、レンチの振り角が60度確保できなければ、L字型でも回せないということになってしまいます。
そんな場面で活躍するのが両端がL字型に曲げられたレンチです。さまざまな仕様の六角レンチを開発製造する旭金属工業のロングダックスキー六角棒レンチ両端曲げタイプは、通常のL字型レンチの短軸の半分という極端に短い首下により狭い場所へのアクセスが良好で、なおかつ六角軸の両端が曲がっているのが大きな特徴です。

この両端は六角軸に対して異なる部分で曲げられており、レンチ単体で見ると両端がねじれたような形状になっています。
この曲げ位置の違いがレンチの核心で、この形状によって振り角30度ごとでレンチを差し替えることができるのです。60度振らないと回せないキャップボルトが30度の振り角で回せるのは、狭い場所での作業性向上に大きく役立ちます。



一方を六角棒の「辺」で曲げ、反対側は「角」で曲げることで、本体を30度振ることができればキャップボルトを連続的に回すことができ、狭い場所で重宝する。



短軸部分も非常に短いため、上部に空間が少ない場面に取り付けられたキャップボルトに対しても的確にアプローチできる。

工具のバリエーションがあれば作業の引き出しが確実に増える

サンデーメカニックの中には「プロのメカニックじゃないのだから工具は最小限で充分」という人もいます。効率が良くなくても、その分時間を掛けて作業を行うという考え方もあるでしょう。
しかし今まで当たり前だと思っていた作業手順を一気に短縮できる工具に出会うと、固定観念が崩れて認識が大きく変わることもあります。Tタイプの六角レンチや狭所に特化した両端曲げタイプなどは「六角レンチはL字型だけではない」ことに気づかせてくれる工具と言って良いでしょう。
作業に行き詰まったときに「じゃあ次はこれ」「それでもだめならこっち」と手を替え品を替えられるよう、手持ちの工具のバリエーションを増やしておくことはプロメカニック、サンデーメカニックの壁を越えて有効であることは間違いありません。

POINT
 

 

  • ポイント1・キャップボルトには「なめづらい」「狭い場所で使える」「大きなトルクを掛けられる」など、プラスねじに対してさまざまな利点がある
  • ポイント2・一般的なL字型レンチ以外にも、キャップボルトを回す工具にはいくつもの種類がある
  • ポイント3・ひとつの作業を行うために複数の工具を持っておくことで、ピンチに直面しても選択肢が広がる

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/541711/

L字型だけじゃない。早回しが超得意な六角レンチはコレ!!【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/541711/541724/

40秒で完了!グーネット買取のかんたん車査定 ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

ウェビック

最新号

パジェロシリーズついに復活!!「ベストカー 7月26日号発売!」

パジェロシリーズついに復活!!「ベストカー 7月26日号発売!」

ベストカー7.26号 定価 590円 (税込み) 暑い!あまりの暑さについにエアコンを解禁…