2025年新型「PCX125」と「PCX125DX」が欧州で登場! 日本には160を加えて来春導入か

2025年新型「PCX125」と「PCX125DX」が欧州で登場! 日本には160を加えて来春導入か

 コンパクトなスポーツスクーターとして日本でも高い人気を誇るホンダPCX、その最新モデルとなる「PCX 125」と「PXC 125 DX」が欧州で発表となった。ライバルである「NMAX 125」の新型導入も先日欧州で発表されており、欧州のコンパクトスポーツスクーター市場が活気を帯びている。

 
文/後藤秀之
 

ユーロ5+に対応したエンジンを搭載

 PCXはスクーターブームによって、豪華拡大路線にあったスクーターを本来のコミューターとして回帰させた立役者と言えるだろう。ヨーロッパにおいては125ccモデルのみが導入されていたが、日本では125と155の二本立てで導入、155はその後排気量が上がって160へとモデルチェンジした。現在発売されているのは4代目モデルであり、今回発表されたモデルで5代目とになる。ラインナップはスタンダードの「PCX 125」と、装備が充実した「PCX 125 DX」の2グレードとなる。

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スタンダードの「PCS 125」は、コンパクトスポーツスクーターとして正常進化したと言えるだろう。

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上級グレードとなる「PCX 125 DX」は、専用のリアショックやTFTスクリーンメーターを採用。

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完全に新しくなったボディデザインは、よりスポーティで都会的な雰囲気に仕上げられている。

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シャープなデザインのリア周りだが、タンデムも楽にできシート下には大容量のラゲッジスペースが設けられている。

 今回の5代目モデルのポイントは、新たに始まるユーロ5+排出ガス規制に対応したことだろう。エンジンはECU設定が更新され、ユーロ5+準拠のO2センサーを備えて強化された「スマートパワープラス」(eSP+) 4 バルブエンジンとなっている。ボア×ストロークは53.5×55.5mmと4型と同じで、圧縮比も11.5:1で変更はない。このリニューアルされたエンジンは最高出力9.2kW、最大トルク11.7N・mのスペックで、WMTC モードで47.6km/Lの燃費を実現している。

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ユーロ5+排出ガス規制をクリアしたエンジンは必要にして十分なパワーを確保し、トラクションコントロールなども装備する。

 オフセットシリンダーを採用することで、ピストンとボアの接触による摩擦が低減され、燃焼エネルギーを効率的にクランクシャフトに伝達。鋳鉄スリーブが内径の歪みを抑え、ピストンリングの張力が下がることで摩擦が減少する。また、油圧カムチェーンテンショナーが内部振動を減らして燃費を改善し、エンジン効率をさらに向上させている。モトクロッサーCRF450Rにも採用されているピストンオイルジェットは冷却性能を維持し、これによって点火時期を進めてノッキングなどの異常燃焼を防止している。電子制御のブラシレスACGスターターはクランクシャフトの端に直接取り付けられており、スターターモーター兼オルタネーターとして機能している。

 その他、年日や環境性能を向上させるアイドリングストップ機構や、後輪のトラクションを制御するHSTC(ホンダセレクタブルトルクコントロール)も搭載している。HSTCがホイールスピンを積極的に低減しているときは、ダッシュボードの「T」インジケーターが点滅するようになっており、このシステムを完全にオフにすることができるようになっている。

 
 
 

熟成度を増した車体周り

 フレームは高剛性で軽量なチューブラースチールフレームで、耐久性と機敏なハンドリングを実現ている。ホイールベースは1315mmと4代目と同じ設定だが、キャスター角が25.3°から26.5°へ、トレールが79mmから80mmへと若干ではあるが変更されている。

 フロントフォークは31mm径でリアはツインショックタイプで、DXには専用の別体リザーバータンクタイプリアショックが装着される。ホイールサイズはフロント14インチ、リア13インチと4型から変わらず、タイヤサイズはフロント110/70-14、リアが 130/70-13となる。

 ブレーキは前後ディスクタイプで、フロントが2ポットキャリパー、リアはシングルポットキャリパーを220mm径のディスクローターに組み合わせる。

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フロントホイールサイズは14インチで、ブレーキは220mmローターと2ポットキャリパーの組み合わせになる。

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リアショックはツインタイプで、DXにはより高性能な別体リザーバータンクタイプが奢られている。

最新のデザインを採用し、DXには5インチカラーTFTスクリーンを採用

 デザインは一新されており、その特徴的なLEDヘッドライトは「V」字型のライトシグネチャーを中心に構築。ボリューム感のあるのフロントフェアリングを持ちつつウエスト部分で引き締まり、ブラックアウトされたスクリーンと組み合わせることで効果的な防風効果を発揮する。

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「V」がモチーフになったLEDヘッドライトは、存在感のあるフロントビューを生み出している。

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スリムなデザインのテールライトは、テール周りのデザインを引き締めている。

 標準グレードのコクピットにはLCDスクリーンが採用されているが、DXにはカバーガラスとTFT画面の間の隙間を樹脂で密閉することで反射を軽減した5インチカラーTFTスクリーンを採用。Honda RoadSyncアプリを介して、iOS/Androidスマートフォンと接続することも可能だ。左ハンドルバーに設けられた4方向トグルスイッチによって、ターンバイターンナビゲーションを操作したり、Bluetooth ヘルメットヘッドセット経由音楽を聴いたりすることもできる。

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DXに装着される5インチカラーTFTスクリーン。スマートフォンと連携することで、ナビゲーションなどが使えるようになる。

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左スイッチボックスに設けられた4方向トグルスイッチで、メーターの操作を行なえるようになっている。

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スタンダードモデルに装着されるLCDスクリーンは、視認性が高く実用性が高いデザインだ。

 シートの下には30.4Lという大容量のラゲッジスペースが設けられ、グローブボックス内にはUSB-Cソケットも設けられる。また、スマートキーが標準され、これはオプションの35Lスマートトップボックス連動させることができる。

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オプションの35Lトップケースは、通常のマニュアルタイプの他にスマートキー連動タイプも用意される。

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より防風効果を高めたロングスクリーンなど、PCXの使い勝手をアップするアクセサリーが多数用意されている。

 魅力的なデザインと装備を備えたこの「PCX 125」とPCX 125DX」は、当然日本には160cc版も追加して導入されることになるだろう。125のデビューはおそらく来春のモーターサイクルショーで、160は少し遅れてのデビューとなるかもしれない。

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新しいデザインのヘッドライトを得てリニューアルされたデザインだが、一目見てPCXと分かる「らしさ」が残されている。

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直線を基調としたデザインは、この斜め後ろから見たときにその美しさに気付かされる。

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ウエスト部分が絞られているが、アッパーとロアーはボリューム感を持たされていることが分かるフロントビューとリアビュー。

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シャープさを感じさせるサイドビュー。適切な高さのハンドルと快適なシートが、自然なライディングポジションを生み出す。

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歴代PCXでイメージカラーとされてきた白系の「Pearl Snowflake White」。

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渋いブルー系の「Pearl Arl Dash Blue 2」。

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デザインを際立たせるグレー系の「Matte Dim Grey Metallic」。

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シンプルなブラック系の「Matte Galaxy Black Metallic」。

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このレッド系のカラーはスペシャルカラーなのか情報が無い。

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スタンダードの「PCX 125」。カラーはDXと同じ4色がラインナップされている。

PCX 125/DX主要諸元(2025・欧州仕様)

・全長×全幅×全高:1935×740×1225mm

・ホイールベース:1315mm

・シート高:763mm

・車両重量:133kg/134kg

・エジンン:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒125cc

・最高出力:9.2kW/8750rpm

・最大トルク:11.7N・m/6500rpm

・燃料タンク容量:8.1L

・変速機:Vベルト式オートマチック

・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=110/70-14、R=130/70-13

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/418196/

2025年新型「PCX125」はTFTメーターの「PCX125DX」を追加して欧州で登場! 日本にはPCX160を加えて来春導入か【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=418196

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