サイズ、パワー、販売価格などちょうど良い手頃な感じが詰まっている401〜750ccの大型クラス。海外でもミドルサイズとして人気があるこのクラスは、お手軽大型が好きな方にとって魅力ある車種が揃い、注目されているカテゴリーだ。2024年のウェビックバイク選びの【人気総合ランキング】を元に、上位モデルをピックアップしてみた。あのストリートファイター、ネイキッド、スーパースポーツ、ネイキッドなどがランキングしている。5位から1位までを紹介していこう!
※当ランキング記事は2024年12月24日に制作したものになります
5位 MT-07 ヤマハ
5位ではヤマハのストリートファイターシリーズの中間に属するMT-07がランクイン。こちらは、大型バイクになるが、コンパクトなスチール製ダイヤモンドフレームからなる184kgの軽量な車体で、優れた取り回しの良さを持っており、日常域でも扱いやすく、とても乗りやすいバイクに仕上がっている。688ccの並列2気筒エンジンは熟成が進み、操作しやすいエンジンとなっており、270°クランクならではの特有な鼓動感を感じながら悠々とライディングすることができる。さまざまなシーンで操る楽しさを体感させてくれるバイクであろう。新車販売価格は88万円と、このクラスではコストパフォーマンスの高いモデルとなっている。
MT-07は2014年から販売が開始されているモデルで、最新モデルにはTFTメーターが採用され、ホイールスイッチが装備されたり、スマホ連携で着信やメール受信通知ができる機能も備わっている。なお、海外ではすでに新型の2025年モデルの販売が発表されており、電子制御スロットルの採用でパワーモードやトラコンが採用されるほか、新設計フレームと倒立フォークを獲得。ボタンでギヤチェンジ可能なY-AMT仕様の登場も予定されているので、今後の動きにも目が離せない。
Webikeユーザークチコミを見ると、取り回しの良さが4.58ポイントと高評価。次いで燃費、走り、ルックスといずれも4ポイント以上の高い評価。ただし積載性については、2.49ポイントと他よりも低めになっている。コンパクトなテール部とタンデムシートが理由かもしれないが、キャリアを後付けすることで解決するだろうから、不満は少なくできるかも?
4位 CB750 ホンダ
4位にはホンダの旧車であるCB750がランクイン。CB750は、1992年2月に国内販売を開始し、空冷・4ストローク・DOHC直列4気筒750ccエンジンを搭載することで、低・中回転域を多用する市街地走行から、高速道路を使ったツーリングなどにおいても快適な走行を可能としていた。素直でスムーズな出力特性と取り回しやすさを兼ね備えることで、幅広いユーザーに好評を得たロングセラーのロードスポーツモデルとなった。CBX系のエンジンがベースで、油圧式バルブクリアランス・オートアジャスターや自動調整カムチェーンテンショナーなどでメンテナンスフリー化も図られ、耐久性の向上にも貢献した。CB750の販売終了は2007年と息の長いモデルだ。
このCB750は筆者が大型バイクの免許を取得したときの教習車だったのだが、空冷の水冷のようにコンパクトではないエンジンが大きく張りだし存在感を感じられ、低速からトルクがあり、ゴロゴロと唸るような音を奏でるエンジンで、その迫力はこれがたったの750cc?と思わせるほどだった。教習期間バイクを操縦する楽しさを味合わせてくれたバイクだった。初めての大型バイクだから強く印象を受けたというのもあるだろうが、初めての感動を与えてくれたCB750はもう一度乗ってみたいと思わせるバイクである。
Webikeユーザークチコミを見ると、ルックスが4.31ポイントと高評価。これぞネイキッド、というルックスに共感する方が多いということだろう。次いで、走りが4.05ポイントとこちらも高い評価を受けている。
3位 CBR600RR ホンダ
ランキング3位にはホンダのスーパースポーツCBR600RRが登場!フルカウルを身に纏うこのクラスのバイクは多いが、こちらのマシンはサーキットでのレースシーンに軸足を置き作り込まれたスパルタンな車両となっている。2020年にフルモデルチェンジを受けた車両が国内ラインナップに復帰し、エンジンの改良、ダウンフォースを発生させるウィングレットを備えるボディ、電子制御デバイスが採用され大きく進化している。オーバースペックな部分もあるかもしれないが、車格はコンパクトで取り回しは良好。ワインディングでもコーナリングも自由自在で、安心感のある足回りを備え、レースだけではなく標準ライダーにとっても、操作感を感じられるところが魅力ともなるだろう。
スムーズに回る並列4気筒エンジンは最高出力を121PSを14000回転で発揮しパワフルだ。外観で言えば、伝統のセンターアップマフラーが採用されていることも大きなポイントで、これは空力などへのメリットもあるという。最新のFI、電子制御スロットルやトラクションコントロールを複合的に制御するライディングモードが採用されているので、さまざまなシーンで活躍するだろう。
Webikeユーザークチコミを見ると、走りとルックス共にが4.7ポイントと高評価で、このマシンらしい評価となっている。積載性については1.78ポイントと低め。
2位 W650 カワサキ
先日、W230が出たばかりのカワサキWシリーズ。現在は他にW800が販売されているが、その前身となるのが今回2位にランクインしたW650である。60年台の名車W1の復刻をイメージさせる、クラシカルな車体は、見た目の美しさにまで配慮して設計された。造形の美しいプッシュロッドカバーにも見えるベベルギアタワーや、Y字のカバーが特徴のOHCバーチカルツインエンジンを搭載しており、その見た目と低中回転域でのフィーリングにもこだわった。
スチール製パーツを多用し、キャブトンマフラーを標準装備するなど、クラシックなバイクらしいこだわりも見せている。また、ローハンドル仕様とアップハンドル仕様があり、ライダーの好みにより選択することができた。そのクラシックなルックスから、もっと早い気もするが、販売開始は1999年。2008年までの製造と意外にの期間は短い。その後はW800にその座を譲る形となった。
Webikeユーザークチコミを見ると、ルックスが4.61ポイントと高評価。クラシカルなルックスに魅了される方が多いということだろう。次いで、意外だが燃費が4.31ポイントとこちらも高い評価を受けている。あまり高回転までブン回さないバイクの素性がここに現れているのだろうか。メンテナンス性については3.67ポイントと少し低めとなっている。
1位 SV650 スズキ
映えある1位に輝いたのはスズキのSV650である。1999年の登場以降、25年も変わらぬスタイリングを貫き通している、とても貴重なモデルだ。独自の水冷90度Vツインエンジンを、軽量なスチール製トラスパイプフレームに乗せた、スリムで軽量コンパクトな650スポーツネイキッドとなっている。インナーチューブ径41mm正立フォーク、リンク式リアモノショックで足回りを支える。現行モデルは72PSのパワーをマークし、低回転域では独特の鼓動感を感じることができトルクフル、中回転域は力強く立ち上がり、高回転では伸びのあるパワーを発揮し、トリプルで楽しむことができるエンジンを搭載している。当時の設計を維持し、ヘッドライトもハロゲンを採用など、新車で買えるノスタルジックなマシンでもある。
なお、派生車種にSV650Xが存在し、こちらはカフェレーサーをイメージしモディファイされ、メーターバイザー、フレームカバー、セパレートハンドルとタックロール調表皮のシートが採用され、スタイリッシュさを増し、スポーティーさが押し出された1台になっている。
Webikeユーザークチコミを見ると、走りが4.45ポイントと高評価。現代でも高評価を得るとは、当時から基本設計をしっかりとしていたおかげなのだろう。ルックス、燃費、取り回しについてはいずれも4ポイント以上を獲得。メンテナンス性については3.67ポイントと少し低めとなっている。
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