モト2とモト3のスポンサーとしてバイクファンに馴染みのあるCFMOTO。そのCFMOTOが2024年7月に開催した「第5回CFMOTO DAY」で正式に発表したスーパースポーツモデル「675SR-R」は、グローバルモデルとして展開されると発表されていた。日本にその第1号が入ってきたということで、早速撮影させていただいた。
文/後藤秀之
最新のトレンドを各部に取り入れたデザイン
世界中の多くのライダーの注目を浴びた「675SR-R」がついに日本に入ってきた。とは言っても、まだ登録前なのでナンバーの付いていない状態であるため試乗はできないが、このCFMOTOの最新技術が詰め込まれた最新モデルを早速撮影させていただいた。
コンパクトで、昨今のスーパースポーツモデルのトレンドを全て取り入れたような675SR-R。カラーは「ネビュラホワイト」だ。
グッと持ち上げられたようなデザインを持つテールの高さが際立つリアビュー。タンクからサイドカバーの造形も独特だ。
フロントビューはウイングレットがかなり張り出して迫力を感じさせる。リアはキュッと引き締まり、スポーツモデルらしさを感じさせる。
「ネビュラブラック」はシルバーが組み合わされ、シャープな印象が強まる。ちなみにタンク下のシルバーの部分はフレームではなくカバーだ。
跨ってみると、見た目よりもポジションは楽に感じる。これは思っているよりもハンドルバーが座面よりも高い位置にあるためで、膝の曲がりもキツく感じるほどではない。
身長171cm、体重65kgのライダーが跨ると、両足のつま先がしっかり着く。座ったときに割と大きくリアサスが沈むので、足つき性はスーパースポーツとしては良好だ。
実際に目にする675SR-Rは先進的なスーパースポーツデザインを持ち、その場にいた全員の口から「かっこいい」という言葉が出てきた。今回持ち込まれたカラーは「ネビュラホワイト」と「ネビュラブラック」の2色で、本国では「エアロライトグレー」もラインナップされている。跨ってみるとポジションは思ったよりも楽で、足つき性もスーパースポーツとしては悪くない。面白いのはハンドルバーで、これはトップブリッジと一体鋳造されている。また、スロットルはスロットルバイワイヤーではなく、昔ながらのケーブルタイプを採用している。
ヘッドライトやテールライト、ウインカーなどの灯火類はフルLEDとなっており、DRLとテールライトはキーをONにするとシーケンシャルウインカーのように一度光が流れてから、全てが点灯するようになっている。メーターはカラー液晶タイプで、画面表示を切り替えることでラップタイムなどさまざまな情報が表示できるようになっている。センターカウルとテールカウルはウイングレットが取り付けられており、モトGPマシンのイメージを強く押し出している。
エッジの効いたデザインのヘッドライト。写真で点灯しているのはDRLで、その下がメインのヘッドライトになる。
フルカラーの液晶画面を持つ多機能メーターを装備。画面は用途によって表示内容を切り替えられるようになっている。
ハンドル左側のスイッチボックスには、メーター操作用の十字キーが装備される。クラッチはケーブルタイプだ。
キルスイッチとスタータースイッチは一体になっている。スロットルはケーブル式が採用されている。
アルミ鋳造で作られたトップブリッジは、ハンドルバーと一体になっている。肉抜きされたデザインで、レーシーな仕上がりだ。
フロントフォークのトップには、圧側の減衰力調整用アジャスターが備わる。フロントフォークには突き出し量の目安線が入る。
メーターの横にはUSBの電源ソケットが備わる。ゴム製のカバーが取り付けられており、防水対策も充分だ。
複雑な造形を持つフューエルタンク。容量は15Lとライバルと比べると少し少なめだが、300km程度の航続距離は期待できそうだ。
センターカウルに取り付けられたウイングレットはかなり大きく、高速域では効果が期待できるのではなかろうか。
テールカウルはサイド部分にウイングレットが取り付けられる。素材はしっかりと厚みがあり、こちらも高速域で機能しそうだ。
フロントシートにはメッシュ生地が使われており、ステッチが高級感を醸し出す。厚みもスーパースポーツとしてはある方だ。
ステップ周りはアルミで作られる。別体式のヒールプレートが取り付けられ、ステップは可倒式になっている。
ウインカーと一体式のテールライトは、シートカウルから伸びたフェンダー部分に装着される。
テールライトを光らせた状態。端の部分はオレンジにに点滅し、ウインカーとして機能するようになっている。
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