【スクープ】ホンダのV3電動ターボはスーパースポーツ!? 現状の車体はダミーでノンターボも? 今秋に新しい動きが!【モーターサイクルショー2025】

【スクープ】ホンダのV3電動ターボはスーパースポーツ!? 現状の車体はダミーでノンターボも? 今秋に新しい動きが!【モーターサイクルショー2025】

 ホンダが市販化に向けて開発している「電動コンプレッサー付きV型3気筒エンジン」に関する新情報をキャッチ。走行テストを実施しているが、現在のコンセプト車とは全く姿が異なり、スーパースポーツとして開発されているようだ。さらに過給機なしバージョンでレースに参戦する可能性も高まってきた!

 
文/Webikeプラス編集部
 

MCショーで日本初披露、HMJ社長が改めて市販化を言及

 ホンダが2024年秋に発表し、大きな話題となった「電動過給機付きV型3気筒エンジン」。ホンダのV3エンジンは1985年のNS400R以来、40年ぶり。しかもバイクで世界初の電動過給機を搭載するという革新的なモデルだ。

 2025年3月21日に開幕した大阪モーターサイクルショーでは、ジャパンプレミアとして日本初公開され、東京、名古屋会場でも展示される。

 既に「市販化を目指して開発中」であることはアナウンスされているが、MCショーのプレスカンファレンスに登壇したホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)の室岡克博社長が改めてV3に触れる一幕も。

 「ホンダは電動過給機付き新エンジンなどの『先進技術』、持続可能な生活に必要な『カーボンニュートラル』、CBやスーパーカブなど伝統を大切にする『プロダクトブランド』の柱を立てて邁進してゆく」と説明したのだ。



MCショー会場に展示されたコンセプト車の「電動過給機付きV型3気筒エンジン」。昨年秋のミラノショーに展示された仕様と全く同じで、「V3 E・COMPRESSOR」のロゴも同一だ。



エンジンは非常にスリム&コンパクト。前2気筒&後1気筒でシリンダー挟み角は75度。かつてのモトGPマシン、RC211Vと同様の挟み角だ。



排気量は不明だが、ビッグバイクと発表されている。実際はミドルクラス(850cc程度)か。前シリンダー上部にコンプレッサーの吸入口がある。



東京MCショー会場で電動過給V3エンジンについて言及したHMJの室岡社長。

 
 
 

V3テスト車は全くの別物、ジャンルはスーパースポーツらしい?

 現地取材などから得られた新情報は、まず現状の車体はダミーで「実際に走行テストを行っている車両は全くの別物」であること。さらに「スーパースポーツを視野に開発中」ということがわかった。

 既報のとおり、V3マシンの走行テストはホンダの熊本工場で実施中。1月28日の「ホンダ二輪事業説明会」では、ホンダの二輪事業統括部長の加藤稔氏が「コンパクトなエンジンとコンパクトなボディ、軽量でありながら全領域で電子制御による過給ということで、とてもパワフルな仕上がりになっています」と発言した。

 現在のコンセプトモデルは、鋼管トレリスフレーム+ピボットレス構造の車体を採用しており、ストリート向けのFUNスポーツを想定したキャラクターと思われる。しかし実際のテスト車は車体が全く異なり、スーパースポーツとして開発されているようだ。

 となると、テスト車や市販版のV3は、鋼管フレームでもより剛性の高いタイプや、スーパースポーツで定石のアルミツインスパーを採用する可能性が高いだろう。



現状のV3コンセプト車は、鋼管トレリス+ピボットレスフレームを採用。これはダミーだったようだ。



海外モデルはスーパースポーツにも鋼管トレリスフレームを採用するが、定番はアルミツインスパーフレーム。軽量&高剛性で戦闘力を追求している。ただし、ダクトを開口するなど、過給機の吸入口を確保する必要がある。

 
 

レース向けにノンターボもある? 北米での二つの商標で申請済み!

当WEBでは、V3モデルがFIMスーパースポーツ世界選手権(WSSP)に参戦する可能性を示唆している(詳細は別記事 https://news.webike.net/motorcycle/437878/ 参照)。

 WSSPは、4気筒600cc以下、3気筒675cc以下、2気筒750cc以下の公道用バイクをベースに戦うレースだ。ところが近年はベース車の生産中止が続いており、性能調整を行なった上でレギュレーション以上の大排気量車が続々参戦中。2025年からは888cc3気筒のYZF-R9(ヤマハ)もエントリーするのだ。

 このように柔軟なレギュレーション変更を行っており、ホンダのV3が参戦する可能性も。さすがにターボでの参戦は難しいと思われるが、「ノンターボ」なら問題はないはずだ。

 これを裏付ける情報として、ホンダがV3の「ノンターボ」を想像させる商標を登録していたことが明らかになった。

 ホンダは3月21日、EUIPO(欧州内の商標・意匠登録機関)に二輪四輪の車両&部品用の商標として「V3R」の商標を申請。さらに同日、アメリカで「V3R」「V3R E-COMPRESSOR」という二つの商標を申請した。



ホンダがアメリカで申請した二つの商標。ともにモーターサイクル向けの商標で、ショーで披露された「V3 E・COMPRESSOR」からは「R」が追加されている。

 車名が「V3R」になる可能性が出てきたと同時に、興味深いのはアメリカでわざわざ二つの商標を申請した点。つまり、電動過給機を搭載する「V3R E-COMPRESSOR」と、ノンターボで自然吸気の「V3R」の2バージョンがあるのでは・・・・・・と予想できるのだ。

 この2仕様が用意された場合、ノンターボのV3Rであれば前述のWSSP参戦のハードルはグッと低くなる。軽量コンパクトなV3エンジンだけにノンターボでも強みを活かして、ライバルのヤマハYZF-R9に対抗するのが狙いなのかもしれない。



次期SS旗艦であるYZF-R9のWSSPレーサー仕様。119PSを発生する888cc3気筒マシンだ。ホンダのV3も850cc程度ならノンターボでも真っ向ライバルとなる。

新バージョンは来秋のミラノで公開!? 全貌が明らかになるか

 さらにV3に関して「2025年秋のミラノショーで次の動きがある」との新情報も得られた。エンジンだけでなく車体も含めて、より市販版に近いバージョンが発表されるか!?

 いずれにせよ興味が尽きないホンダのV3。新情報が得られ次第、当WEBでもお伝えしていきたい。

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/452111/

【スクープ】ホンダのV3電動ターボはスーパースポーツ!? 現状の車体はダミーでノンターボも? 今秋に新しい動きが!【モーターサイクルショー2025】【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/452111/452114/

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