よりシルキーに、力強くもマイルドで乗りやすくなった2025年モデル!
今回最初に試乗したのは2025年新型「ブレイクアウト」。車体を目の前にすると実感するが、全長2375mm、ホイールベース1695mmのロング形状、さらにフロント21インチ、リア18インチの大径ホイールながらシート高665mmというロー&ロングを体現するかのようなデザインは大迫力と言うに差し支えない。
もちろん跨ると両足ベッタリにとどまらず、両足の膝が“くの字”に曲がるほど余裕がある。ライディングフォームは非常にハーレーらしく、フォワードコントロールで両足を前に全力で投げだす印象。ハンドル位置は低くも高くもないが遠めに設計されており、乗っている際のスタイルはボバーに近い。
エンジンをかけると、さっそく新設計「Milwaukee-Eight117 カスタムエンジン」から心地よい振動が。しかし音量は思いのほか抑えられており、シティユースでもあまり気を遣わないフレンドリーさを感じることができる。
いざ走行してみると、まず実感したのはその直進安定性。これはロングホイールベースであることに重ね、240mmという極太リアタイヤが生む特性で、直線をどこまでもいつまでも走っていたくなるような乗り味だ。デメリットとしては曲がりにくいという点だが、そういった“突き抜けた個性”が逆にカッコいい。コーナーでは無理やり重心を進行方向に持っていく形となり、それが「ブレイクアウト」独自の“楽しさ”に繋がっている気がした。
ビッグトルクで地面を蹴るように進んでいく走りはハーレーらしい味付け。ただし2025年モデルは全体的にシルキーに回っていく印象で、気が付けばかなりのスピードが出ている。そしてエンジンブレーキ時のバックトルクも緩やかであり、全体的な振動の少なさから非常に疲れにくいという点が大きな特徴だった。頭の中に浮かんだ言葉は、「ワイルドかつマイルド」といったワードである。
対して2024年の前モデルはすぐに分かるほど乗り味が異なっていた。2025年モデルのエンジンから感じられるシルキーさは鳴りを潜めており、スロットル開度に合わせてより敏感に、リニアに回る印象。発進時の“ドンッ”と飛ぶような走りは刺激的で、あえて高いギアを選択して低回転で乗るという“ハーレーらしさ”も強く感じられる。しかしシルキーかつ力強さも兼ね備える2025年新型「ブレイクアウト」と比べると“荒い”という印象を持ち、乗りやすさという観点でいうならば2025年モデルに軍配が上がるだろう。
よりハーレーらしい刺激的な乗り味を求めるのであれば2024年モデルだが、クラシカルなスタイリングや乗りやすさを重視するならば2025年モデルは最適な一台と言える。






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