エンジンオイルは真下に流れるとは限らない。GPZ900Rニンジャのオイルフィルター交換で周囲を汚さない廃物利用ジョウゴはいかが?

エレメント式オイルフィルターはカバー内部の部品構成に要注意



オイルドレンボルト穴やエレメントを外したエンジン内部をブレーキ&パーツクリーナーで洗浄してウエスで拭き取っておく。



エレメントの上からセットされているカップ状のオイルフィルタープレート内部をパーツクリーナーで洗浄しておく。



オイルフィルターカバー中心に挿入されるボルトは中空で、フィルター詰まり等で油圧が高くなりすぎた際に開くリリーフバルブが内蔵されている。カバーからのオイル漏れを防ぐOリングは必ず新品に交換しておくこと。



カバーにボルトを通したらスプリングとワッシャーを入れてからエレメントをセット、最後にオイルフィルタープレートをかぶせる。機種によって(例えばゼファー400)カバーがフィルターに下に付く場合もあるので、パーツリストやサービスマニュアルで確認してから組み立てる。



長年の使用で潰れていることが多いカバー外縁のOリングも新品に交換する。純正部品はエレメントとOリングが別部品に設定されているが、社外品のフィルターにはOリングが同梱されている製品もある。



カバーボルトに組み込まれたスプリングによって、ボルトはエンジンに押しつけながら締めなくてはならない。だが最初からソケットレンチなどで回すとネジがかじっても気づきづらいので、最初の数山は手でねじ込むことが重要。

自作の樋を使ってオイル汚れを避けながらオイルフィルターを取り外したら、内部の構成を注意深く観察します。
オイルフィルターには金属カバー内にエレメントが組み込まれた「カートリッジ式」とカバーのない「エレメント式」の2種類があり、GPZ900RニンジャはカワサキZ1/Z2以来の伝統であるエレメント式を採用しています。
エレメント式は大きなカバーを外す際にカバーの周囲からオイルがビチョビチョと流れ出すだけでなく、中心部のボルトにOリングやスプリングが組み込まれており、分解清掃後は各部品を正しく復元する必要があります。
特にセンターボルト根元とカバー外周のOリングはオイル滲みや漏れを防ぐ重要な部品なので、エレメント交換の際には必ず新品に交換しましょう。
オイル交換時はあちこちにオイルが付着するのは仕方ない面もありますが、汚れを最小限に留めることで掃除の手間が減り効率がアップします。いつでもオイルを拭き取れるよう手元にウエスを用意しておくのはもちろん、ドレンボルトを緩める前にオイルの流れ方を想定して道具を用意することで余裕を持った作業できるようになるためおすすめです。



ドレンボルトとフィルターカバーボルトを工具で締め付けたら、パーツクリーナーでオイルパンに付着したオイルを洗い流す。オイル汚れをそのままにして乗り続けると汚れが付着して次にボルトを取り外す際に工具がしっかり噛み合わないなどの不具合の原因になる。



新油を注入したらエンジンを始動してオイルフィルター内部にも行き渡らせて、エンジンを止めて油面が安定するまで待つ。オイルレベルが下がったら、点検窓左側の上限、下限レベルの突起に収まるよう継ぎ足して作業完了となる。

POINT
 

 

  • ポイント1・オイル交換時は抜いたオイルだけでなくフィラーキャップの裏側を確認することでオイルコンディションの一端を知ることができる
  • ポイント2・エンジンオイル交換でドレンボルトを外した際に、流れ出たオイルがドレンパンに流れず車体に付着する場合がある
  • ポイント3・オイルの流れに即した樋(とい)を自作することで車体や床面の汚れを減少できる

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/483570/

エンジンオイルは真下に流れるとは限らない。GPZ900Rニンジャのオイルフィルター交換で周囲を汚さない廃物利用ジョウゴはいかが?【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/483570/483585/

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