ヤマハ発動機は10/29に開幕するジャパンモビリティショー2025の出展内容を発表した。ワールドプレミア6台を含む計16モデルが登場予定だが、まずは速報としてワールドプレミア5台の概要をお伝えする。
文/Webikeプラス編集部
後輪を手動で操舵?! 3輪オープンEV「トライセラプロト」
フルオープンのボディを持つ、前2輪/後1輪の3輪EVスポーツ。刺激的な旋回性と新感覚の操縦性を併せ持ち、3輪を手動操作(3WS)するコンセプトモデル。2年前のモビリティショーでも出展されているが、今回は自走を可能としている。
最大の注目は前2輪だけでなく、後1輪もドライバーの意思による独立操舵を可能としている点。つまり前輪を左に切って旋回しながら、後輪を右に切って急激にヨーを付け、いわば擬似ドリフト状態に持ち込む…などということが可能なのだ。
前輪の操舵はハンドルで、後輪はハンドルに設けられたパドルスイッチで操舵し、後輪操舵を車両任せとするオートモードも設定。後輪のマニュアル操舵時は安全性を担保するため、車速に応じて舵角は制御されるが、後輪操舵を使いこなすのはおそらく非常に難しく、かなりの習熟を要する
はず。そんな難しさすら楽しもうとするヤマハの
「鍛錬の娯楽化」を体現した存在と言えそうだ。
AIで独自に学習!「モトロイドΛ(ラムダ)」
2年前のモビリティショーで発表された「モトロイド2」の後継機。自律走行が可能なのは2と同様だが、新たにAIを搭載したことで、様々な路面や走行状況を仮想空間上で繰り返して学習し、それを現実の走行状況で実現できるのが最大の進化点。実走しなくともバーチャル上で進化を重ねていけるという、モビリティの進化に変革をもたらす存在かもしれない。
ヤマハ製水素エンジン搭載!「H2バディポーターコンセプト」
ヤマハ開発の水素エンジンを搭載し、さらにトヨタが二輪用に開発し、既に認可取得済みという小型高圧水素タンクをリヤに搭載する2輪スクーター。水素満タン時の航続距離は100km以上を実現しており、タンク上には大きなラゲッジスペースも有する。ユーロ5など既存法規にも適合しており、今回の出展車ではもっとも公道走行に近い存在だ。
電動YZF登場か?「プロトBEV」
大型バッテリーを搭載する電動スポーツモデルのコンセプトモデル。軽量化とコンパクト化を追求し、新感覚の乗り味と扱いやすさを実現。バッテリーEVらしい圧倒的な加速力と扱いやすさに、内燃機関モデルで培った操縦安定性を兼ね備えているという。左手レバーで後輪ブレーキを操作するなどEVならではの操作ロジックも特徴。環境に配慮したスポーツモデルの提案という。
2輪ハイブリッドの提案作「プロトHEV/プロトPHEV」
今年春に発表済みのハイブリッド2輪のコンセプトを実車でお披露目。電動/エンジン/その両方という3モードで走行可能なシリーズパラレルハイブリッド機構を持ち、さらに発電用のモーターを、急激な加速時はエンジンと駆動モーターにプラスしてアシストモーターとして用いる「トリプルブースト」モードも持つ。プロトHEVはスクータータイプで、プロトPHEVは外部充電も可能なプラグインハイブリッドのスポーツモデルだ。
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https://news.webike.net/bikenews/492722/
いつでもどこでもドリフトマシン?! ヤマハがジャパンモビリティショーの出展16車を発表【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/492722/492738/










コメント
コメントの使い方市販化までいってほしく大歓迎。ガチ期待してます!
トライセラプロトのような車の事を「リバーストライク」といい、T-rexを始めとして世界中の大小様々なメーカーが作ってきました。
それらはガソリンエンジンを積んでより軽く、バイク並みに距離も走れ、最高峰の楽しさを持ちつつ、生産だけ中国でよければ100万切りモデルもあります。
それらと総合比較では勝てなくても、これは純ヤマハ製というだけで価値があります