「引き上げ」ではなく「押し抜き」。フレームなしでホイールベアリングが抜けるリムーバー

貫通穴しか使えないのは弱点だが作業工程がシンプルなのが魅力



使用する際はコレットをベアリングに挿入し、ホイールの反対側からドライバーを挿入して溝に合わせて端部をハンマーで打撃する。クサビ状の先端が溝にしっかりはまっていない(拡張していない)うちに打撃してもコレットが滑って抜けてしまうので、ドライバーが食い込むまではコレット下にホイールを床面に置き、ベアリング内輪にコレットが密着してからホイールを起こしてドライバーを叩くと良い。



ホイールからベアリングを押し抜くとこのような状態で、コレットかドライバーを溝に沿って捻れば簡単に分解できベアリングを抜くことができる。ダブルナットの要領でチャックとプッシュボルトを締め上げ、フレームにセットしてからも2本のレンチで引き上げるベアリングプーラーよりも単純に使えるのが大きな魅力である。

押し抜きタイプのベアリングリムーバーはメリットばかりのように思えるかもしれませんが、止り穴に組み込まれたベアリングには使えないという決定的なウィークポイントがあります。
アクスルシャフトが通るからには必ず貫通穴に圧入されているホイールベアリングに対しては諸々の強みを発揮するものの、エンジンのクランケースに使用されている止り穴のベアリングは引き上げタイプのベアリングプーラーでなけれは抜けません。
どちらか一種類だけとなると引き上げタイプの方が汎用性が高いとも言えますが、これまで説明した通り押し抜きタイプは使い方がシンプルで工具の扱いに不慣れでも失敗しづらいという強みがあります。
引き上げタイプのベアリングプーラーはチャックだけでは機能せず、必ず2本の足が付いたフレームが必要なのに対して、ベアリングリムーバーはコレットとドライバーだけで成立するため、ベアリングサイズが分かっていればコレットを買うだけで済むため、実はコスト面でもメリットがあります。Webikeのショッピングサイトではモーションプロのベアリングリムーバーを1サイズあたり2000円程度で販売しています。
サンデーメカニックの中にはコンクリートアンカーを流用して押し抜きタイプのベアリング抜きを自作している人もいますが、ベアリング用に設計されたリムーバーはコレット外径がベアリング内径にぴったりフィットしており、マイナス溝=すり割りにクサビを叩き込むほど拡張して内輪に強く密着する感覚を実感できます。
ベアリング交換のために何か工具を買わなければという時には、引き上げタイプのベアリングプーラーだけでなく押し抜きタイプも検討してみてはいかがでしょうか。

POINT
 

 

  • ポイント1・ホイールベアリングの取り外しに使用する専用工具には引き上げタイプのベアリングプーラーと押し抜きタイプのベアリングリムーバーがある
  • ポイント2・押し抜きタイプは止り穴に設置されたベアリングには使えないが、貫通穴に取り付けられたホイールベアリングには最適
  • ポイント3・コレットのすり割りにクサビ状のドライバーを叩き込むため、ハンマーで打撃するほどベアリングの内輪に強く密着し確実に抜き取ることができる

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/502572/

「引き上げ」ではなく「押し抜き」。フレームなしでホイールベアリングが抜けるリムーバー【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/502572/502577/

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