7月上旬に開催されたホンダの二輪メディア向け懇親会で、新型400ccについての発言があったのでその内容を紹介しつつ、真意を探ってみたい。
世界的に活気づく400ccクラスにホンダはどう対抗するのか
7月上旬に開催されたホンダの二輪メディア向け懇親会で、この4月から二輪事業本部長に就任した加藤稔氏が今後の事業方針を説明した。その質疑応答の際に、ずばり「400ccに対してはどうですか?」というストレートな質問があり、興味深い発言があった。
加藤氏は「400ccは開発で色々苦労していましたが、何とか仕様が決まったので、大丈夫です。少し時間がかかりそうです」と、ストレートに回答。メディアに対して新型400ccモデルを開発していることを認めた形だ。ただし、それがどんなモデルかについては触れられなかった。
2024年はハーレーのX350やトライアンフのスピード400、スクランブラー400Xがリリースされるなど、外国車でも400ccクラスが増えている。また、国内ユーザーのダウンサイジング傾向があることを背景に、日本人が楽しめる400ccクラスの動向についてが質問の意図となる。
もちろん、並列4気筒エンジンの新型CB400を期待したいが、X350やスクランブラー400は戦略価格として70万円切りを実現しており、対抗するには4気筒では難しい面もある。果たして加藤氏による決まった「仕様」とはどんなものなのか、発表を楽しみに待ちたい。
400cc前後のモデルが世界で急速に存在感を増している
かつては中型2輪、現在は普通2輪免許で乗ることができる国内の中型クラスは、250ccまでのモデルと400ccまでのモデルが主力。そして、400ccクラスは2021年にSR400、2022年にはCB400SFが生産終了し、このまま衰退していくカテゴリーと思われていた。
それが、2022年はGB350が1万2000台の大ヒットを記録し、2023年にはカワサキがZX-4Rと新型エリミネーター(400)を投入。さらに、2023年末からハーレーとトライアンフが400ccクラスに参入し、すでに350cc単気筒モデルを多数投入するロイヤルエンフィールドも含めて存在感を増している。
さらに今後は中国メーカーも無視できない存在で、7月にCFMOTOが並列4気筒の500ccモデル「500SR VOOM」を正式発表。2024年はKOVEが4気筒の「450RR」を発売し、カワサキのZX-4Rに対抗する動きが出てきているのだ。
日本、インド、中国、アジア、欧州に広がる大きな市場で求められる400cc前後の「仕様」は様々。新たなユーザーを求めてホンダがどこにターゲットを置くかが「仕様」を決める鍵になるだろう。ガラパゴスと言われた400ccクラスの状況は今、大きく変化している。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
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新型CB400のこと? 「400ccの仕様は決まりました」ホンダ首脳の発言の真意とは【画像ギャラリー】
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