【祝バルカンS復活】まるでマッハIIIのようなカスタマイズ「バルカン70」を振り返る

【祝バルカンS復活】まるでマッハIIIのようなカスタマイズ「バルカン70」を振り返る

 2022年を最後に国内のラインナップから消えていたカワサキのバルカンSが2025年モデルとして9月15日に発売される。これを機に、2016年に発表されたバルカンSベースのカスタムを振り返ってみたい。

 

1970年代のイメージを受け継いだ「バルカン70」

 バルカンSが排ガス規制に対応して復活し、ミドルクラスの選択肢を広げてくれることになった。バルカンSと言えば、並列2気筒650ccを搭載したスポーツクルーザーだが、これをベースにした「バルカン70」は予想外のマッハ風スタイルが話題になったカスタマイズになる。

 製作したのはイタリアの「Mr.Martini」で、イタリアのカワサキディーラーでの予約販売で2016年にリリースされたもの。代表のニコラス・マルティーニ氏はH1マッハIIIにインスピレーションを受け、クルーザーのバルカンSをマッハ風のカフェレーサーに仕上げたのだ。

 キットはデュアルシート、サイドカバー、テールカウル、ステップ(ブラケット付き)、フロントレバー、ハンドルバー、前後ライト、インジケーター、ペイント、マフラーが主な内容。当時を懐かしむベテランと、レトロを好む若者層をターゲットに開発されたという。

 新型エリミネーターの登場でカワサキのクルーザーモデルが活気づいており、大型へのステップアップの受け皿としてバルカンSの注目度も高まりそうな状況ではある。バルカン70は国内では入手できないが、新たに走り始める新型バルカンSの可能性を示すカスタムだろう。

 

VULCAN70 [Mr.Martini] バルカンSをベースに往年のマッハIIIスタイルを与えられたカスタム仕様。価格は1万1650ユーロ(約185万円)~で発売された。スポークホイールも設定可能だった。

 

 

モチーフはH1D型のマッハIIIで1973年に新しいタンクを身にまとって発売された通称「ヘチマ」モデル。Z1などを踏襲し、従来型にはなかったテールカウルを装着しているのも特徴。

 

 

VULCAN S [KAWASAKI] 規制対応した新型。並列2気筒エンジンは61PSを発揮するスポーツクルーザーだ。カラーリングは写真の黒×灰のみで104万5000円で9月15日に発売される。

 

キャスター角が寝ているが、フラットシートやテールカウルによってロードバイクのシルエットを獲得。

 

タンクはSTDだが、ヘチマタンクのイメージに変貌。この赤は1974年H1Eがモチーフだ。

 

右2本出しのマフラーがマッハIIIのスタイルを演出。ステップ位置の変更でポジションもスポーティだ。

 

これらが主な装着パーツ。これで完全なイメージチェンジが図れる。シートはブラウンも選択可能。

 

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/404138/

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