遠く離れどぜんぶC11だと!? バス旅の途中で見に行ける保存された蒸気機関車たち

■北海道標津郡中標津町のC11 209

鉄道のあった街・北海道中標津にC11が残る
鉄道のあった街・北海道中標津にC11が残る

 最後に紹介するのが北海道の東。1989年まで鉄道が通っていた中標津町の「丸山公園」でその姿を今に伝えるC11 209だ。

 根室交通中標津空港線の「中標津町役場前」が最寄りバス停にあたり、ここから公園内に入り歩いて2〜3分ほど。

C11 209。自然にちょっと溶け込む春〜夏の様子
C11 209。自然にちょっと溶け込む春〜夏の様子

 ただし中標津空港線は本数が少ないため、街の中心地から歩いていけなくもない。その場合は約1.5km、徒歩20分くらいといったところだ。

 このC11 209は3次形と呼ばれるタイプで、上記の2両よりも両脇の水タンクが少し大きく、後部の石炭庫上部の形状が異なる。

50年以上もこの地で静態保存車となって過ごしている
50年以上もこの地で静態保存車となって過ごしている

 また、北海道の機関車特有の、主に濃霧対策としてヘッドライトをボイラーの左右両肩とデフの間に1つずつ取り付けた、丸目2灯のスタイルが特徴となっていて、「カニ目」の通称でファンに親しまれている。

 1942年に日立で製造されたC11 209は北海道から出たことのない機関車で、静内から始まり、室蘭、苫小牧、釧路と移籍。1975年に廃車となり、同年8月に丸山公園に保存されるようになった。

小柄なタンク機といえど、間近で見ると迫力がある
小柄なタンク機といえど、間近で見ると迫力がある

 現役最後の釧路機関区時代は、標津線の貨物列車に使用されていたと言われる。現在の展示場所と照らし合わせると、そのものズバリなご当地系の機関車ということになる。

 現在は地面よりも1段高い展示用の台座の上に機関車が乗っている。屋根等はなく、腕木式信号機と転轍機がアクセサリーに添えられている。今や鉄道のない街で、かつての北海道の鉄道黄金期の面影を残す貴重な文化遺産だ。

2灯ヘッドライトと大判のスノープラウが北の蒸機を物語る
2灯ヘッドライトと大判のスノープラウが北の蒸機を物語る
【画像ギャラリー】バスで見に行く静態保存のC11形(18枚)画像ギャラリー

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