四国で隣り合わせの徳島県と香川県。両県の主要地・徳島〜高松の間を公共交通機関で移動しようと考えた際、人の流れがそこそこ多いエリアなだけに、バス/鉄道どちらも対応していて行き方が選べる。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、徳島〜高松裏回りルートの写真があります)
■ベーシックな手段ならアレ
徳島〜高松の移動に使える交通手段のうち、代表的かつ確実な方法に挙げられるのがまずJR高徳線の特急列車「うずしお」。
鉄道の距離にすると74.5kmの区間を1時間6分で結んでおり、この都市間移動の乗り物としては最速。運賃1,640円、自由席特急券1,200円の合わせて2,840円で利用できる。
特急列車の競合相手として高速バス「高徳エクスプレス」が出ているのも注目したいところで、こちらは徳島駅前〜高松駅前高速バスターミナル間およそ108kmを1時間31分で結ぶ。運賃は2,300円と、特急列車に比べて若干時間がかかる代わりに安上がりだ。
■我が道を往く裏回りルート
上記の他にもまだ行き方のオプションを選択できるのが、徳島〜高松間移動の魅力を深める中、どこの影響も受けず動じず、我が道を往く裏回りルートにふさわしい行程が組めるのも見逃せない。
徳島からJR鳴門線で約40分、徳島バスで系統により約40分〜1時間。終点の鳴門駅を経由して、下記の要領で高速道路を通らない一般路線バスを乗り継ぐと、なんと高松駅前まで行けてしまうのだ。
【1】徳島→(JR鳴門線普通列車/徳島バス鳴門線ほか)→鳴門
【2】鳴門駅前→(徳島バス121/122系統引田線 翼山温泉行き)→引田駅前
【3】引田→(大川バス引田線 高松駅/県立ミュージアム行き)→高松駅
全て路線バスでも電車(ディーゼル)と組み合わせてもOKな、張ろうと思えば鉄の車輪とゴムタイヤ両方、オイシイところを欲張れるハイブリッドなプランとなっている。
■鳴門経由・徳島〜高松の2026年7月の様子
徳島バス/大川バスともに路線名は同じ「引田線」。2024年7月に高松→鳴門方向で利用した際印象に残り、後日それぞれのバスを『バスマガジンWeb』で紹介した。
2年ほど経った2026年7月に、何か変わったところでもないかと今度は鳴門→高松方向で移動してみたので、最近の様子を簡単に追ってみよう。
徳島〜鳴門間のアクセスはJR鳴門線もしくは徳島バス。鳴門線と徳島バスそれぞれ大体1時間おきくらいに普通列車/バスがある。
つづいて引田線を見ると、ダイヤ改正で細かなバスの出発時刻は2024年から少し変わったようであるが、どちらの引田線も1〜2時間に1本くらいと、現在も利用するには事前に狙っておくのが安心。
■そこそこ繋がる引田乗り継ぎ
バスの経路もこれまで通りのようで、徳島バスの引田線は海沿いを通る国道11号をメインルートに、車窓に広がるオーシャンビューを望みながら引田駅前まで向かう。所要時間47分で運賃は780円。
鳴門の市街地を抜けるとほとんど右左折のない、やや長めの距離を走るローカル路線バスらしいダイナミックな行程が楽しい。多くの便で引田駅前は途中停留所にあたるため、乗り過ごしに要注意。
徳島バスの引田駅前バス停と、次に乗り換える大川バスの引田バス停は、同じ国道11号沿いに置かれているが80mほど離れており、歩いて1〜2分の距離だ。
鳴門方面の車線側に大川バスの引田バス停がある。車庫を兼ねており、車線的には逆方向になる高松行きも、引田が始発/終点ということもあって車両が車庫に入った状態で客扱いを行う。そのため高松方面の車線上にはバス停がない。
引田でバスがうまく繋がってくれるかが懸案事項かもしれない。確かに80分以上の待ち時間ができるタイミングもあるにはある。
とはいえ全体的にはそれなりに繋がってくれる印象。40分以上の開きができる便の例としては、鳴門→高松方向が鳴門駅前7:25発と9:35発。
高松→鳴門方向では、高松駅11:55、15:00、16:20発の便を指名すると、引田での滞在(バス待ち)時間が長めになる。
先日の訪問時は鳴門駅前13:10発を利用。この場合の引田での乗り換え時間は33分だった。










