■沿線風景
広島市内を南下し、海の方向へと走行するバスは仁保ICから広島高速2号線へ、そして海田大橋へと向かう。本線に入る前に見えてくるマツダ本社工場を繋ぐ専用橋をくぐると広島南道路と交わる仁保ジャンクションが見えてくる。広島港臨海部にあるここは猿猴川河口と海田湾にかかる洋上にあるジャンクションで道路の構造美が美しいとそういうファンの間でも人気のジャンクションらしい。
ここを過ぎると広島呉道路だ。洋上の区間が終わると坂本線料金所が見えてくる。ここから本格的に呉へと続く道路になるが、カーブが連続してトンネル区間も多いので見晴らしのいい風景を満喫できるわけではない。
乗車時間は約20分くらいなので、呉市内での停車のアナウンスが流れるともう呉市に入ったのかと驚くほどだ。また走行区間の横では4車線化に向けた工事も行われていた。まだ完成時期についての発表はないが早い開通を期待したいところだ。
天応本線料金所を通過し長いトンネルを抜けるともうそこは呉市内である。高速区間をでたすぐに「体育館前」バス停があり、そこで数人が降車していった。そして次はもう「呉駅前」バス停である。筆者も降車するための準備をする。周りの乗客もここで降車するようで急に賑やかになった。
そして広島バスセンターを出て約45分、ほぼ定刻に呉駅前に到着した。次々と降車していき、それぞれの目的地へと向かっていった。このあとこのバスは市内の「呉本通六丁目」バス停へと向かって出発していった。ほとんどがこのバス停止まりとなるが一部便はその先の阿賀駅前まで運行している。
■路線名称は道路名?
今回はJRバス中国の車両で広島バスセンターから呉駅前までの「クレアライン線」乗車記をお届けした。座席定員制であり、予約不要の高速バスは当日思い立って出かけてみるのにちょうどいい交通手段ともいえる。同区間ではJR呉線もあり、広島から呉までは快速安芸路ライナーを使えば33分510円と今回乗車したクレアライン線より優位ではあるが、バスは実は広島駅を経由しない。
中心部にある広島バスセンターを出ると広島駅方面には向かわないので、このエリアに宿泊している人にとっては一度駅に向かう必要がなく時間が節約でき、最寄りのバス停から着席して呉へと向かうことができるのは魅力的だ。
呉駅の近くには大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)や海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)など人気の観光スポットがあり、一度は訪れてみたい。広島から少し移動して呉の歴史をぜひ学んで楽しんでいただきたい。
ちなみに「クレアライン」は高速バス路線の名前でもあるが、広島呉道路の愛称でもある。道路の開業とともにこの名が付いたようだ。親しみのある道路を走る近距離高速バスは、地元の移動や観光で需要はあるので乗って守りたいものだ。
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