■トロリーバスはオワコンじゃないのか?
一方のシュコダグループは、トロリーバスを展示してきた。日本では、最後に残っていた黒部のトロリーバスがEVに置き換えられ、その歴史に終止符を打ったのは記憶に新しいところ。
世界を見回しても、旧社会主義国を中心に運転されていたトロリーバスは、EVなどに置き換えられて徐々に姿を消しており、いよいよ消滅へ向けたカウントダウンなのか、と思いたいところ。
だが、世界中から注目を集める世界最大の見本市に、先の見えた不要な技術をわざわざ展示するだろうか。
世界規模で見れば、確かにわずかずつ減っていることは否めない反面、まだEVに移行することができず、トロリーバスを必要としている国や地域がたくさんある、ということの証だ。
今回、展示されていたのはドイツのエスリンゲン向けの車両。ドイツはトラムが非常に発達しており、トラムとバスでカバーされている都市が大半を占めるため、実はトロリーバスが非常に少ない。
エスリンゲンは、その数少ないトロリーバスを運行している都市だ。12m単車(シュコダ 32Tr)と18m連節車(シュコダ 33Tr)の2種類があり、ボディはSORが架装している。
最新のトロリーバスでは標準となった、大型バッテリーを搭載しており、架線からの給電が無くても、最大で30kmを走行することが可能となっている。
これは平坦な道で走った場合の目安で、勾配や発進停止の頻度によって、その数値は変わってくる。
別に通常のEVでも良いのでは?と思うかもしれないが、高低差のある土地の場合、登坂などで電力消費が多く、EVだと心許ないという都市もある。
架線下では走行しながら充電もできてしまう、工事による事故や迂回も可能、新世代のトロリーバスは、架線から外れて停電したら走れないという、それまでの常識を覆した車両なのだ。
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