観光バスというと観光地を巡ったり季節の旬をいただくツアーなど様々な行き先があるが、都市圏の観光スポットをバスに乗車して巡るものもある。東京などでは2階建てバスに乗って自然の風を感じながら巡るものも人気であるが、これは東京だけに限った話ではない。今回は「あいち・なごやオープントップバス」で巡ってきたのでレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■「あいち・なごやオープントップバス」
名古屋駅から南へと歩いていくと見えてくるのが名鉄百貨店のマスコット「ナナちゃん」である。当の名鉄百貨店名古屋店は2026年2月末に惜しまれつつ閉店したが、現在は再開発計画が止まっているため地下にはギフト売り場「エムズルリエ名古屋」が、低層階には「ヨドバシカメラ」がオープンするなど再び店舗が入るという事態になっている。
百貨店を失ってもなお名古屋駅のシンボルとして今も立ち続けるナナちゃんを横に、さらに進んでいくと笹島の交差点へとたどり着く。その角にあるのが今回のバスの発着地である「Meieki Parklet」である。ここには以前「名鉄レジャック」という複合ビルが建っていたが閉館、解体され2025年8月に都市型公園の「Meieki Parklet」がオープンした。
芝生広場とベンチ、あとは舗装されたエリアもありここにはキッチンカー等が並ぶ。この日は大きめのキャンピングトレーラーが1台あり、そこがこれから乗車するバスの受付になっているようであった。外にいた係員が声をかけていて筆者も受付を済ませた。
まだバスが来ていないということだったので待つことにしたが、あまり日陰のない公園なので取り付けられたパラソルの影を探してなんとか時間を潰した。しばらく待っていると公園の南側から赤いバスがやってきた。これが今回乗車する観光バス「あいち・なごやオープントップバス」である。
■東京でよく見る…
このバスは現在、名古屋市などを中心に開催されている「アジア・アジアパラ競技大会」の開催に合わせ、10月24日(土)まで期間限定で毎日運行される。車両はオープントップバスという名称の通り屋根のない2階建てバスで、メルセデスベンツ製のOC500LE/ウンヴィである。
元は日の丸自動車興業バスのスカイバスであるが、レンタルという形で名古屋にやってきたようだ。前面には「名鉄観光バス」の表記もあり、フロントガラスには車番12201も確認できるなど、名鉄観光バスの車両だ。本運行のプロジェクトについては名古屋市、愛知県、名古屋鉄道などによる「あいち・なごやオープントップバス実行委員会」が行い、運行は名鉄観光バスが行っている。
■記念撮影からスタート
バス停の位置にバスが停車すると早速乗車が始まった。最初に受付で座席の確認などは終えているのですぐ乗れるのだが、まずは記念撮影ということでバスガイドにカメラを預けてバスとの記念写真を撮る様子がみられた。筆者も撮影し、いよいよ乗車する。このバスはオープントップバスということで乗車できる座席は2階のみだ。
2階への階段はこれまでに乗車した高速バスと同様かと思っていたが階段幅があり、またスペースも広めに確保されていて、急な階段というものは感じなかった。手すりも設置されており、これだと上がるのにそう苦労はなさそうだ。2階に上がると屋根がないぶんとても開放的だ。
通常のダブルデッカーでは屋根が低いので移動するのも頭が当たらないように気を付けながらというのが常であるが、そういう心配をすることもない。前面は最前列を囲うようにフロントガラスがあり、側面にもガラスと上部にはロールバーのようなものが設置されており、着席時などに掴むためだろうか。
座席はやや硬めのクッションが備えられたもので、全席3点シートベルトとなっている。またオープントップバスという特長から、走行中の席の移動、自撮り棒を使った撮影乗車中の傘の使用、飲食なども禁止である。なお乗車時に記念品の詰め合わせセットが配られた。観光パンフレットにお菓子、紅茶のペットボトルとステッカーなどであった。英語表記もありインバウンドを狙ったものとも言えよう。お菓子はハイチュウだったが、海外では人気のお菓子だそうだ。









