■長いと何が変わるのか
ホイールベースが短い車と長い車とで、車内設備的には何が違うのだろうか。長くなると定員が増えるのは何となく連想できる。
大型路線車の定員はざっくり80名前後であるが、最長ホイールベースの車両は、短い車両よりも6〜8名くらい多く乗れるようだ。
では、車内のどこが広くなる、或いはどの部分の座席が増えるのか……はじめに中扉(後ろ側のドア)よりも後寄りの、ステップで1〜2段高くなっている区画の座席を確認してみると、こちらはホイールベースの長短に関係なく、4列か5列(メーカー毎に異なる)で固定だった。
続けてカタログや図面等を照らし合わせていくと、中扉を境にした前寄りのバリアフリーエリアが大きく変化する箇所であると分かった。図面を見る限り、ホイールベース6m全長11mクラスの車両だと、同エリアの座席が1〜2列増えている。
ホイールベース6m・全長11mクラスの車両を、「長尺車」のように細分化して呼ぶこともできる。真横から眺めるなどして、10m台の大型車とはまた趣の異なる、際立つ長さを確かめるのも一興だ。
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