■小型はマイクロバスを含む?
最後に小型車だが、エンジンの位置や前輪の位置の関係からトップドア車はない。汎用(マイクロバス)タイプの「日野リエッセII」は定員9名~27名で、中型のメルファよりも3~4m短い全長だ。マイクロバスタイプなのでドアは運転席より後ろで、立席乗車は想定されていない。こちらは営業車の場合は中型二種免許で運転できる。
小型のノンステップ路線車といえば、おなじみ「日野ポンチョ」だ。コミュニティバスで大活躍しているほか、最近では閑散路線に積極的に投入するバス事業者も多い人気車種。全長は6.3と7mの2種とコンパクトだが、定員はなんと29名~36名と意外と多く乗ることができる。
ポンチョはロングとショートの2種類があり、より狭い経路を通過する路線ではショートタイプが採用される。ドアは1枚しかないので乗降に時間がかかるのが難点だが、より住宅地の奥まで入っていけるので高齢者には優しい乗り物だ。
ショートの定員29名の車両に限り営業車の場合は中型二種免許でも運転できるが、その他はすべて大型二種が必要だ。
■路線車だと結構な人数が乗れる
このように定員はバスの大きさに完全に比例するわけではない。最も大きな日野セレガの定員が29~62名だったのに対し、最も小さな日野ポンチョの定員が29名~36名なのはおどろきだ。
路線バスはかなりの乗客を乗せることができるので、混雑時に乗車する際は譲り合ってスムーズな乗降に心がけたい。そして満員近い場合はなるべく乗降口にとどまらず奥へ奥へと進もう。降車の際は「おりま~す」と声を出せば運転士は待ってくれるし、乗降口近くの乗客はいったん降車してあなたを降ろしてくれるだろう。
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