東京都交通局ではバス運転士の募集要項を公表した。今回ははとバス委託ではなく、交通局の直接採用の募集だ。大型二種免許を持たない人にも門戸を広げて募集する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■募集のカテゴリーは2種類
東京都交通局の今回の運転士募集では、大型二種免許を保有する人向けと、持たない人向けの2種類のカテゴリーで募集する。運転士待遇の向上が叫ばれている今、公務員としての都営バス運転士の募集はどうなっているのだろうか。
正式な募集の名称は「東京都交通局運輸系職員(自動車運転(バス))採用選考」と称し、若干堅苦しいがそこはお役所なので仕方がない。大型二種免許を持たない方を対象とした募集は「養成枠選考」という位置付けになっており、普通自動車運転免許さえ持っていれば応募可能だ。
またバス運転に必要な大型二種免許の教習費用を交通局が全額負担する。身分としては、東京都交通局の会計年度任用職員として勤務しながら大型二種免許を取得する制度だ。
大型二種免許保有者の選考区分は令和6年度自動車運転(バス)【前期】で、大型二種免許を持たない方の選考区分は令和5年度自動車運転(バス)【養成枠】となっている。年度は異なるが、募集期間は変わらない。
■令和6年度自動車運転(バス)【前期】
大型二種免許を持つ方の選考では、最終合格後の令和6年4月1日以降に会計年度任用職員として採用され研修を受講し、その後の令和6年8月1日以降に正式な職員として採用予定だ。
採用予定人員は25名程度で、応募資格は大型二種免許(バス運転の経験は不問)の他に運転履歴(違反や免停等)や年齢制限(50歳未満)があるが、地方公務員法における欠格条項に該当しないことも求められる。
なお国籍条項はないので、活字印刷文による出題に対応できればOKのようだ。一次試験では筆記(交通法規、都営交通関連)、クレペリン検査、適性検査が行われ、合格者には二次試験として面接(個別面接)と身体検査が科され、さらに運転による実技試験がある。