■神田明神参拝
バスは神田明神の参道入口で停車し、路上で乗客を降ろす。集合時刻が告げられて自由参拝となるが、境内ではリラックマのお守りがあり、これを授与してもらおうと乗客の多くは参拝の後に授与所へ向かったようだ。
神田明神はお守りや神札等の授与所の他に、多くのお土産物や縁起物が売られている珍しい神社で、お目当てを絞って買い物をしないと時間内での観光は難しい。
例えばジンジャーエールではなく「神社声援(ジンジャエール)」などは存在すら知らないと選択肢にも入らないが、そこは浅草のメロンパンを流行らせてしまった「はとバスガイド」だ。
ちゃんと車内でこういうものがあると案内してくれたので、記者は迷うことなくゲットできた。なお、御朱印は書置きだが、オリジナルのクリアファイルに入れてくれるのも新しい。
■食事に定評ある浅草ビューホテル
次に向かうのは浅草ビューホテル「スカイグリルブッフェ武藏」で、ツアー限定の逸品「リラックマとミルキーホワイト癒しの湯」(リラックマのパン・クラムチャウダー)付のブッフェを、東京スカイツリーが見える席を確約で案内される。スカイツリーの眺望が得られる席はには限りがあるので、ツアー客全員にそれらの席を確約となると概ね貸切状態で、はとバスの存在感が光る。
旅行者の間で料理に定評のある浅草ビューホテルでスカイツリーを正面に眺めながらの昼食は、プライベートで再訪しようという気が起きるほど美味しい。
ホテルの駐車場は裏手にあるのだが、大型車は5台しか駐車できず、仮に5台並べば車両間の間隔がギリギリの駐車になる。幸運にも他のバスはなかったので、運転士の計らいで2台まとめて撮影できるように角度を付けて止めてくれていた。昼食を早めに切り上げて撮影に降りる参加者が多かったのは言うまでもない。
■バスマニアでなくても自然発生する撮影会!
はとバスツアー限定の「リラックマおでかけぬいぐるみキーホルダー(ガイド夏服)」のお土産は乗車時に配布されており、「ぬい撮り」をしながらツアーを楽しんでいた。そうなると1番A・B席に鎮座するリラックマとの撮影は必須事項となる。ホテルでの滞在時間を利用してバスのラッピングや座席での撮影会が始まるのは自然の成り行きだ。
たまたま記者が通りかかった際に自撮りで苦労しているようだったのでシャッターを押した親子連れの参加者は、娘の誕生日プレゼントで参加したとのことで、親子そろっての記念撮影に興じていた。
ガイドも記念撮影のシャッター押しには慣れているので、バスの前での記念撮影に応じていたが、記者も取材の撮影が終わり次第シャッター押しを手伝った。
東京タワーでも撮影はできたのだが、結果的にこの日はホテルでの撮影がラッピングという点では最も良いロケーションだった。定刻にバスは出発し、東京タワーに向かった。
■東京タワーでの特別感
東京タワーでは、1号車と2号車の乗客がアンサンブルと展望台を交代で回る時間組となっていた。チェキラリーも一般客はすでに売り切れで終了していることもあり、実質はとバス乗客専用になっていた。チェキホルダーは、はとバス専用のデザインなのでツアー参加者にしか入手できないレアモノなのが特別かつツアーの差別化に一役買っていた。
はとバスツアー客が買い物に興じると混雑するレジの一つがはとバス専用になり、ツアーバッジを付けたツアー参加者のみが利用できる状態なのも特別で、優先入場とともに、はとバスに参加したほうが気持ちよく効率的に回れる配慮と特別感が随所に見られた。