■川崎競馬場
川崎競馬場に到着したエアロキングは馬場の下をくぐるトンネルに入り、コースの中にある駐車場に入る。このトンネルは普通自動車が駐車場に入るために設けられたものだが、急な下り坂と12m車がギリギリ通るカーブと急な上り坂を通過する。
バスマニアとしてはダブルデッカー車に乗車していて二度と通ることはないであろうココが最大の見どころであることは言うまでもない。夜間は当然ながら駐車中の車両は1台もいない。その中を悠然と進み、駐車場の端に停める。
何やら駐車場の一角で淡く光るものが無数に見える。これがドローンなのだが、準備が整うまで車中で待ってもいいし、駐車場に出てトイレを利用することもできる。駐車場の外には芝生の公園が広がるが、すでにギャラリーが多数座って待っていた。もっとも駐車場の中にはウィラーの乗客しか立ち入ることができない。
■圧巻のドローンショー
さて、定刻になり一斉にドローンが離陸した。次々に飛び立つドローンは平面方向だけではなく奥行き方向にも広がり隊列を整えていくのが淡い光でわかるが、知らない人には紛れもなく未確認飛行物体である。宇宙人の襲撃と言われても即座に否定するのが難しいほどの機数がホバリングしているのだから当然だ。
隊列が整うと、夜空一面に立体の画像が映し出される。正確には自ら光を放っているので、レーザーによる投影でも、プロジェクションマッピングでもない自己完結の動画が展開される。
ウィラーとのコラボなので、主にバスが駆け巡る光景だが、ちゃんと現れるバスがダブルデッカーなのが芸が細かい。幻想的で広大な「3D動画」は、本物のエアロキングとともに貸切の夜空で輝く。
■ドローンとのふれあい
ショーが終わるとバスはドローンの着陸地点へ移動し、無数のドローンとのふれあいを楽しむ。まるで花畑のような光景の中で、自由にドローンに触れたり積み重ねたりしながら遊んだ。
こうして参加者が時間を忘れて遊んだので、予定を少しオーバーして川崎駅前でコースは終了した。川崎駅前で降車するのが20時30分ごろなので、帰宅地によっては宿泊が必要になるかもしれない。
しかし西方面は品川・新幹線経由で新大阪まで、京浜急行・羽田空港経由でスターフライヤーの最終便で北九州空港まで、東方面はいずれも東京・新幹線経由で仙台・新潟・長野までは行ける時間なのだ。
レストランバスでの食事と雄大なドローンショーの組み合わせは、二度とないプレミアムな座席だ。2月にも5日間の運行が予定されているので、ぜひとも乗っておきたい特等席であることは間違いないだろう。
【画像ギャラリー】ダブルデッカーからの特等席でドローンショーを堪能?ウィラーのレストランバスが特別コースで運行!(25枚)画像ギャラリー