駅めちゃ近っ!! なのに東京湾フェリー金谷港のバス事情が最速・最安すぎる!!

駅めちゃ近っ!! なのに東京湾フェリー金谷港のバス事情が最速・最安すぎる!!

 クルマなしでフェリーに乗る時に気がかりなのが、港まで行く/着いた港から先へ進める交通手段の有無。今回は東京湾フェリー金谷港のバス事情に注目!!

文・写真:中山修一
(現地取材時の詳細写真ギャラリーを含む写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■観光地の旅情タップリな港

金谷港フェリーターミナル。左奥にバス停が置かれている
金谷港フェリーターミナル。左奥にバス停が置かれている

 神奈川県〜千葉県を海路で繋ぐ東京湾フェリー。約40分のちょっとした船旅が楽しめるこの航路の千葉県側の始発/終点となるのが金谷港だ。

 金谷港は房総半島の南西寄り、東京駅起点ではアクアライン経由で約85km、陸伝いに千葉方面を経由して約110kmの地点にあり、近隣には景勝地で有名な鋸山が聳える。

 神奈川県側の久里浜港の最寄駅は、京浜急行の京急久里浜駅で2kmほど離れている。一方で金谷港はJR内房線の「浜金谷」駅が最寄になる。

 港と駅がどれくらい離れているのか……これが約500mとかなり近く、東京湾フェリーの案内表示をチェックしても、徒歩で連絡するのが前提らしい。

 JR内房線のローカル区間ゆえ電車の本数はあまり多くないが、フェリーのほうも極力電車に接続するダイヤ設定になっており、電車を使う限りスムーズなアクセスも可能だ。

■駅すぐそこなのにバス停なんてあるの?

 実質的に金谷港への公共交通機関によるアクセス=電車と思っても差し支えなさそうだ。とはいえ、対岸の久里浜港に路線バスが出入りしているのもあって、金谷側のバス事情も気になるところ。

JR浜金谷駅。最近は珍しくなりつつある木造駅舎が今も使われている
JR浜金谷駅。最近は珍しくなりつつある木造駅舎が今も使われている

 金谷港ターミナルの出入口周辺を見回してみると、久里浜港と同様に路線バスのバス停標識が立っていた。標識に書かれた名称は「東京湾フェリー」で、久里浜港/金谷港共に同じバス停名を使用しているのがユニーク。

 乗り換え案内のサイト等によっては、久里浜港のバス停名は「東京湾フェリー」、金谷港のほうを「東京湾フェリー金谷港」として、便宜的に区別を付けている場合もあるようだ。

■どこから来て、どこへ行けるのか

 金谷港の「東京湾フェリー」バス停に出入りするのは、千葉〜館山方面への高速バス1路線と、テーマパークへの季節運行アクセスバスが1路線。それに加えて定期運行の一般路線バスが2路線ある。

 ここでは定期の一般路線バスに条件を絞って話を進めよう。いずれも房総半島南エリアにバス路線網を広げる日東交通が運行しており、一つ目は竹岡線と呼ばれる路線だ。

 竹岡線はJR内房線の浜金谷から千葉方面に2駅先の上総湊駅が始発/終点になっている。海岸線に沿って線路と並行する国道127号線がメインルートで、約10kmの距離を17分ほどで結んでいる。通しの運賃は470円。

 おおむねフェリーとの接続に対応した時刻設定になっている。ただし本数が1日3往復と、なかなか味わい深いローカル路線バスの趣だ。

次ページは : ■内陸を突っ切る長い路線が港に!?

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