東濃鉄道ファンフェスタで有料撮影会に参加! 指揮車登場ってマジ?

■災害指揮車が登場!

名鉄観光バスの災害指揮車
名鉄観光バスの災害指揮車

 続いては名鉄観光バスである。こちらも普段あまり見かけることのない貴重なバスがやってきた。その名も「サージェントイエロー」といい、運転教習車&災害指揮車という文字が側面に書かれている。

指揮車の中はまるで会議室!
指揮車の中はまるで会議室!

 通常は運転士の教習車として使用しており、それは前述の名鉄バスと同じでだが、万が一の災害時においては指揮車として名鉄観光バスの事業が止まらないように司令塔としての役割を持っているという。

 もちろん貸切バス事業者の中でこのような専用車を保有しているのは名鉄観光バスだけである。車内は前列2列には通常の座席があるが、運転席後ろの座席にはテーブルとモニターが設置されておりここに指導員が座るという。

 直接指導するほか、足元には補助ブレーキもあり自動車の教習車のようにブレーキを踏んで止めることもできるという。またフロントガラス上部にあるモニターには各方向のカメラ映像が確認でき、これは録画して後で運転手も見ることが可能だ。

 車両後部は大きなテーブルが両側にあり、さながら会議室のような印象を受ける。テーブル下には様々な資機材があり最後部にはベッドやトイレの設備もあった。幸いにも指揮車として機能したことはないというが、できれば教習車として活躍を願いたいところだ。

■お約束のエアロキング!

お約束のエアロキングは撮影するなら今のうち!
お約束のエアロキングは撮影するなら今のうち!

 最後はJR東海バスである。やはりエアロキングがやってきた。この744-10991号車は今年2月までハイウェイバスとして運用されていた車両で、最後までJR東海バスが所有していたエアロキング3台のうちの1台である。

全体的にふそう車が多め?
全体的にふそう車が多め?

 そしてこの744-10991号車がその後約1年の延長運転が決まり、現在はイベント等にゲスト出演ようになっている。車体側面にはエアロキングの文字が復活しツバメのマークとともにJRハイウェイバスとしての誇りを感じられる。

 ここでもイオンモール土岐の会場でも人気でダブルデッカーという見た目の大きさのインパクト、座席数の多さやバリエーションに人気が集まっていた。車庫を使った撮影会でも屋根が当たらないかというほどの大きさを実感できた。

 そして午前の部と同様に車庫を使った撮影会を1台ずつ行い、その後東濃鉄道のバス3台と合わせた6台での撮影会を行って終了となった。1台ずつイオンモール土岐へ戻っていくバスを見送ったあと、東濃鉄道の路線バスを使って車庫内でバスを止めての撮影会も行われた。

 当時のまま残されている東濃鉄道駄知線の車庫に止められたバスが屋根の光取りの明るさと車庫内の暗さのグラデーションがまたとても印象的だった。心行くまで撮影を済ませたファンは外に待機しているバスに分乗し、イオンモール土岐のバスフェスタ会場へと帰路についた。

■無料のバスフェスタ会場では…

ちょっと特別感のある車両のみ?
ちょっと特別感のある車両のみ?

 こちらのバスフェスタでは戻ってきたバスの展示のほか、キッチンカーや各バス会社のブースでのグッズ販売など多くの人で賑わっていた。縁日あり、制服を着ての撮影コーナーなどもあった。またこちらのバス展示では車内に入ることも可能となっており、先程撮影した教習車など普段車内を見ることができないエリアにも入ることができた。

 多くの来場者が興味深く車内を見たり、バス会社の人と言葉を交わしたりと、盛況だったようだ。そして有料の撮影会に参加した人はこのイオンモール土岐内で行われたバス部品販売会へと流れていった。朝の受付時にもらったカードに書かれていた整理番号順で優先入場ができた。筆者はそちらへは参加しなかったが、会場内は多くのファンがお目当てのグッズを買い求めていた。

 さらに撮影会の時間と一部重なる形であったが東濃鉄道駄知線の廃線をたどり、撮影会会場近くに今も残る日帰(ひがえり)トンネルを探検するバスツアーも開催された。土岐市観光ガイドの案内によるツアーで多くの参加があったようだ。

次ページは : ■厳しい環境でもイベント開催には拍手!

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