- 調査背景
EUでは、合成燃料*の使用を条件に内燃機関車(エンジン車)の新車販売を認めることを、ドイツとの間で合意したと発表がありました。2035年までの脱炭素社会の実現に向けて、ハイブリッド車を含むエンジン車の新車販売を事実上禁止することを目指していましたが、方針が急転換しました。
まだ日本国内での方針はわかりませんが、将来的に合成燃料を使用する内燃車(エンジン車)か電気自動車(EV)のどちらかを選択する日もそう遠くはないかもしれません。
そこで旧車王では旧車乗りの皆様に、将来乗るなら合成燃料を使用するエンジン車とEV(電気自動車)のどちらを選ぶのか、選択肢を用意し調査いたしました。
- 調査対象
・調査機関:自社調査
・調査対象:旧車に興味のある男女167名
・調査期間:2023年3月30日〜2023年4月9日
・調査方法:インターネット調査
・調査内容:Q1.将来的に合成燃料を使用するエンジン車と電気自動車、どちらを選びますか? Q2.電気自動車を選ぶ理由について教えてください。 Q3.合成燃料を使用するエンジン車を選ぶ理由について教えてください。
- 調査概要
Q1.将来的に合成燃料を使用するエンジン車と電気自動車、どちらを選びますか?
旧車乗りの皆様に、将来的に合成燃料を使用するエンジン車と電気自動車だったらどちらを選ぶか聞いてみたところ、81.4%の方が「合成燃料を使用するエンジン車」と回答しました。
旧車=エンジン車に載っている方々なので、やはりエンジン車に乗りたい方が大半を占めました。合成燃料とは、二酸化炭素(CO2)と再生可能エネルギーによる電気分解で得た水素で作られる燃料で、現在国内だと1リットルあたり約700円と言われています。
まだまだ高価な燃料ですが、これから技術が発展していけば安価に手に入れることが叶うのでしょうか。
合成燃料を使用するエンジン車に乗りたいと回答した割合が大きかったものの、旧車乗りの中には電気自動車に乗りたいと考える方が18.6%いることがわかりました。
次に、電気自動車と合成燃料を使用するエンジン車を選ぶ理由をそれぞれ聞いてみました。
Q2.電気自動車を選ぶ理由について教えてください。
1位 環境にいいから 35.5%
2位 燃料代が安いから 19.4%
3位 パワフルな走りができるから 16.1%
※上位3位を抜粋
Q1で電気自動車を選ぶと回答した方にその理由について聞いてみると、最も多かった回答が「環境にいいから」で35.5%でした。
電気自動車は排気ガスを排出しないため環境に優しく、排気ガス0社会の実現には重要な要素ですね。
2番目に多かった理由は「燃料代が安いから」で19.4%でした。「東京電力エナジーパートナー・くらしTEPCOのEV DAYS」によれば、自宅で充電する人を想定して、電費(燃費)が6.5km/kWh、充電料金が25円/kWh、走行距離は年間1万kmと仮定すると、EVを走らせるために必要な年間の充電代は約3万8000円で、ガソリン車を1万km走行させたときの燃料代は約8万6000円とEVのコストが抑えられていることがわかります。
その他の意見では、「構造がシンプルでメンテナンスの負担が少ないから」「技術とインフラが整っている」「給油の手間が省ける」などがありました。
クルマのメンテナンスの大変さを知っている旧車乗りだからこそ、メンテナンスの少ない電気自動車を選ぶ方もいるのかもしれません。
Q3.合成燃料を使用するエンジン車を選ぶ理由について教えてください。
1位 エンジン車が好きだから 71.6%
2位 充電の手間がないから 11.3%
3位 航続距離が長いから 7.8%
※上位3位を抜粋
Q1で合成燃料を使用したエンジン車を選ぶと回答した方にその理由について聞いてみると、最も多かった回答が「エンジン車が好きだから」で71.6%でした。
エンジンの回転数の上がり方やトルクの出力、エンジン音や振動などは電気自動車にはない、エンジン車特有の魅力です。そういった魅力に惹かれるクルマ好きは多いのではないでしょうか。
次に多かった回答が「充電の手間がないから」で11.3%でした。
電気自動車は、普通充電器なのか急速充電器なのか、あとは航続距離に応じても充電時間は異なりますが、急速充電なら30分程度〜普通充電器で十数時間かかることもあるようです。
電気自動車の充電時間に比べると、エンジン車の燃料給油は時間が少なく、手間がかからないという点があります。
その他の回答には、「特に雪国では、電気自動車は使い物にならない」「今の内燃機関車から乗り換えなくてもいいから」「自己発電走行できない以上、EVは環境問題に対し価値がないと思う」などの意見がありました。
- 調査まとめ
今回の調査で、旧車乗りの7割以上はエンジン車が好きで、将来的にもエンジン車に乗り続けたいと思う方がいることがわかりました。
反対に将来的に電気自動車に乗りたいと考える人の中には環境への配慮をしている方が多く、カーボンニュートラルを意識しているように思えます。
将来的にエンジン車も生き残り、各々が好きな車に乗って楽しみながらも環境にやさしい社会が実現できるといいですね。
今後の車社会について、車好きの旧車乗りだからこそ聞けた本音の調査結果となりました。
過去のアンケート結果は、弊社コーポレートサイトからご確認いただけます▼
https://www.currentmotor.co.jp/category/notice/news/
- 旧車王とは
旧車王は旧車に特化して21年以上の旧車専門の買取サービスで、全国どこでも無料出張査定で素早く車の売却ができることが特徴です。年式や走行距離、グレードのみで査定をするだけでなく、機関系の状態や足回りの状態、下回りの錆やステアリングの状態、車台番号とエンジン番号の確認などあらゆる情報を確認する「鑑定」によって旧車の高価買取を実現しております。特にスポーツカーや特殊なモデル、希少車を得意としており、お客様の愛車に対する想いまでを汲み取り、自動車文化遺産を次世代へつないでいくための橋渡しをしています。
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カレント自動車株式会社は「カーテックで自動車再生メーカーへ」というビジョンを掲げ、価値ある中古車を修理修復して価値を上げて、市場に再流通させる事業をおこなっております。当社は2000年から自動車アフターマーケット業界において取扱いの難しいクルマに特化して、周辺事業を多角的に展開してきました。買取〜パーツ供給〜修理〜販売(卸し/小売)まで全て自社内で完結できることが強みです。そして、この自動車再生事業を当社のもう一つの強みであるITを使って強力に推進しています。どんどん新車を買ってどんどん廃車にする、というハイパー消費時代は終わりをつげ、循環型社会に世の中は変わろうとしています。中古車の活用が今後もっと広がり、社会が良くなっていくよう今後も活動してまいります。
◆カレント自動車株式会社:https://www.currentmotor.co.jp/
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