元は汽車会社の敷地だった団地横を通る
ここは南砂緑道公園だ。貨物線のガードをくぐると左手に都電車輪のオブジェがあった。看板を読むと実際に使われていた物の様だ。この緑道の左手は大きな南砂住宅で、敷地は汽車会社(後に川崎重工に吸収合併)の東京製作所跡地を団地に再開発したものだ。団地右側を回る様にカーブしながら広い通りに出ると併用軌道になる永代通りに合流する。
都電は永代通りを東陽町や門前仲町方面に走っていた。この3つの緑道公園には桜が植えてあり、春には綺麗な桜の道になる。途中の看板は鳥たちのオアシスにもなっているようだ。
都内ではほとんど失われてしまった都電の名残で、これほど多くの遺構や軌道跡が残り、緑道として整備されているのはここだけかもしれない。都07系統で都電をトレースすることはできるが、ちょっと下車して専用軌道跡を訪ねてみてはいかがだろうか。
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