大型二種免許を持つバスファンも多いと思うが、実際に運転士の職業に就いてなければバスを運転する機会はほぼ皆無だろう。中には趣味でバスを買ってしまう猛者もいるにはいるが、車庫証明やメインテナンスなどハードルは高い。そこでペーパードライバー教習の制度を利用して、趣味としてのバスの運転は可能なのか取材した。今回はその場内教習編だ。360度VR動画を収録したのでお好きな視点でご覧いただきたい。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
取材協力:平和橋自動車教習所
(動画が見れない場合はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBからご覧ください)
趣味目的でも運転はしたい!
せっかく免許を持っているならば運転したいという欲求を満たすため、ペーパードライバー教習を葛飾区の平和橋自動車教習所で取材した。現在は諸般の事情で募集を停止しているが、再開する予定はあるようなのでそれまでお待ちいただきたい。
ペーパードライバー教習は普通車ではポピュラーな制度で、免許は取得したものの運転経験がなくそれでも人生の節目で運転をしなければならなくなった等の理由で練習をし直すために自動車教習所が提供するサービスだ。
東京23区内で普通免許から大型二種免許まで全種類取得できる公認教習所はここしかない。同所では大型二種免許取得のための教習車(バス)が当然あるので、ペーパードライバー教習も大型二種ができるという寸法だ。
下位免許の教習は可能
同所のルールとして下位免許のペーパードライバー教習は可能ということだ。実際に有償旅客運送をしなければ(回送等)、バスを運転するのは大型一種免許で構わない。教習車も同様だ。
しかし同所ではルールとしてバスは大型二種免許所有者に限っている。しかし大型二種免許所持者が中型二種自動車(中型バス)や普通自動車のペーパードライバー教習を受けることは可能だ。
同所が所有するバスは3台だ。中型二種免許教習用としてエルガミオが1台と、大型二種免許用でエルガが2台ある。いずれの免許も現状ではAT限定の区分がないためマニュアルトランスミッション車だ。もちろんフィンガーミッションなので慣れは必要なものの、昔のように床から突き出た棒を操作することはない。
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