おトクすぎる無料乗りバス!? 松阪市内運賃無料デーを利用して路線バスに乗りまくった!!

射和では長距離仕様車が!

 次のバスを待つのだが、じっとバス停で待っている のもつまらないので、近くを散策することにした。射和(いざわ)バス停付近には古くから続く和菓子屋があり、そこの名物であるみたらし団子を買うことにした。

 注文を受けてから焼いてくれるので、出来立てを食べることができた。そしてこのバス停のある位置は、以前は三重電気鉄道松阪線の射和駅があり、その跡地を利用している。

ゆったりとバスを待つのもいいものだ
ゆったりとバスを待つのもいいものだ

 今でも鉄道駅としての面影が 残っており、現在バスが乗り入れする道路が駅前広場、建物の裏手がホームになっていた。当時は列車の行き違いも行っていたので周辺は広いつくりとなっているようだ。

 ここからは再び松阪駅へと戻るつもりだが、やってきたバスはいままで乗車していたバスとは設備が違う。こちらのバスは松阪駅前から三重県の熊野市を結ぶ長距離路線「松阪熊野線」の路線バスである。

 長距離の路線バスといえば奈良交通の「八木新宮線」が有名だが、この「松阪熊野線」も運行距離は130km超と長く乗車時間も4時間を超える。

 そのため通常のバスでは装備されないハイバックシートで大きめとなっており、さらに座席前にはカップホルダーや荷物掛け、またフリーWi-Fiや一部の座席にはUSBポートまである豪華さだ。

回送車には周囲の乗用車へのメッセージが!
回送車には周囲の乗用車へのメッセージが!

 座ってみると頭の部分までしっかり背もたれに覆われるので身体を楽に預けることができた。また背もたれが高いため前方の座席は立ち上がらないと見えないので長時間乗車でもある程度のプライバシー空間も確保できているようだ。(横からは見えてしまうが)

運賃箱を収納?

 そして通常の市内バスと同様に係員が車内に入り、整理券箱と運賃箱にお手製のガードを取り付けてタッチできないように準備を行っていた。またこの先は無料となるためここまで乗車してきた乗客には一旦ここで精算をするようアナウンスが行われた。

 今日のみの対応を運賃箱でプログラムできないため、このまま乗車してしまうと先の区間が加算されてしまうからだろう。

 松阪駅に再び戻ってきた。ここからは向きを変えて奈良方面に向かうバスに乗車する。10時20分発の「道の駅飯高駅」行きに乗車した。この路線は松阪市の飯南、飯高地区へ向かうバスで時期的に紅葉の綺麗な場所へ向かうということもあってとても多くの乗客がいた。

 筆者は途中の「中部中学校口」バス停まで乗車した。ここから歩いて10分ほどで、中部台運動公園に到着した。ここは芝生広場、野球場、プール、テニスコートなど運動施設があり「日本の都市公園100選」に選ばれた公園である。

堂々のC58形式
堂々のC58形式

 そして手前の駐車場には蒸気機関車が保存されているので、少し見学。ここに保存されているのは、C58 51号機でこの地域を実際に走っていた蒸気機関車である。1991年に松阪公園から当地に移設設置され、有志の方々により綺麗に保存されている。身体を動かすのはなかなかという方にもぜひ見てもらい たい展示である。

松阪牛ではなく鶏焼肉!

 時刻は11時すぎ。そろそろお昼をと思い公園から移動する。バス路線の方に戻るとお店があったので、そこで昼食を取ることにした。食べたのは「鶏焼肉」である。

 松阪市といえば有名なのが松阪肉、つまり牛肉ではあるが、ここ最近で人気となっているのが鶏焼肉。普通焼鳥と聞くと串に刺さったものを想像するが、松阪において焼鳥は網の上で焼くタイプが一般的だ。

 古くから松阪の郊外では採卵のために鶏を飼っていた農家が多く、その農家が卵を産まなくなった廃鶏を各家で処分し七輪で焼いて食べたのが鶏焼き肉の始まりといわれている。また近年はB級グルメとしてPRも行っており、県外にも認知されつつ あるようだ。

鶏焼肉
鶏焼肉

 今回は若鶏・親鶏・くびの3種類をオーダーした。味噌だれが かかっており、それを自分で網に乗せて焼くスタイルだ。 味噌だれが香ばしく焼けて、鶏肉によくマッチするのでとても美味しい。

 味噌だれをかけて食べるというのも松阪鶏焼肉のスタイルの1つでもある。また鶏肉であるので比較的リーズナブルなのもありがたい。

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