■エンジェル・片岡英明の良心審判「考え抜いた使い勝手!」
ルーミーが登場したのは今から8年前の2016年11月。以来、2年ごとにテコ入れしながら現在に至っている。驚かされるのは7年目となる2023年でも月に平均8000台を超える販売を記録し、今も好調に売れ続けていることだ。
人気の秘密はいくつか考えられる。最大の魅力は、全長が3700mmと短いのに驚くほどキャビンが広いことだ。全高を1735mmと高く取り、室内高1355mmを確保した。だから子どもなら立ったまま乗り込めるし、座っても頭上は余裕たっぷりである。
フロントシートへの乗り込みはステップに足を乗せやすいなど、小柄な人でも乗り降りしやすい。また、ダッシュボードを低くセットしているから開放感あふれ、運転席からの見晴らしがいいのも美点だ。見切りがよく、運転しやすい。小回り性能に優れるのもセールスポイントのひとつ。
後席はそれなりの広さだが、フロアはフラットで、膝もとにも充分な余裕がある。スライドドアにオート機構もあるから、開け閉めもラクだ。秀逸なのがドアに設置したアシストグリップで、お年寄りも子どもも使えるようにグリップの太さを変えている。カップホルダーなどの収納スペースが多いのもうれしい配慮。
フルフラットモードにすれば車中泊も可能なくらい広々とした空間が出現するのも美点だ。ラゲッジルームの拡大は、コツと力を必要とするが、畳んでしまえば荷物を効率よく積める。ボード裏面の防汚シートも自転車などを積む時には重宝するだろう。
安全装備も進化させ、安心感が増した。運転支援のスマートアシストの機能を充実させているし、カスタム系グレードには全車速追従機能付きオートクルーズコントロールも装備する。
メカニズム面では1.5Lエンジン並みの力強い走りを見せる3気筒ターボが魅力だろう。燃費はそれなりだが、多人数乗車でも元気に走ってくれる。価格差は12万円ほどだし、内装もよくなっているから、候補に入れても損はないと思う。
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試乗車はNAで69ps。「大人5人のフル乗車じゃ走らないだろうなー」と思ってたら、不満のない加速を見せてくれました。もちろんキツめの上り坂だと苦しそうにエンジンが唸りを上げますが、ま、問題ないでしょう。
フル乗車で下りながら曲がるようなコーナーだと「ムリはしないほうがいいかな」という雰囲気がクルマから伝わってきます。が、運転自体ムリな走りは禁物なんで、問題ないでしょう。
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実はルーミー初試乗だったりするワタクシ。今回はNAということで、どんな非力さなのかとドキドキしながらハンドルを握ったわけですが、いや、思ったより出だしはいい。フル乗車で急傾斜の登坂では、床までペダルを踏む必要があるものの、街中だけなら必要十分かと。
ただ、ハンドルを切る時の中央不感帯が大きく、ツーテンポくらい車体が遅れて動くので、急な操作は要注意です。
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