勝田貴元選手に続け! なんと100人が選考に応募! 国沢親方66歳はWRC育成ドライバーになれるか?

■WRC優勝15回のミッコさんとタイムアタック!

当日はヘビーウェットでシビアなドライビングテクニックが求められた
当日はヘビーウェットでシビアなドライビングテクニックが求められた

 タイムは一次選抜合格基準の3番手。ヒルボネンさんも「いいね!」。いい気分のままWRCジャパンに出場したら、期待していた以上のリザルト(19位完走)を得た。そして2024年のオーディションです。今回は「受けるならどうぞ」。

 ありがたいことにワイルドカード扱いしてくれた。ジジイ枠のため試験走行はオーディション終了後。それまではダイヤモンド鉱石の皆さんに話を聞く。するとどうよ! もう経歴はさまざま。

 大学の自動車部でジムカーナやダートラをやっている人もいれば、ゴーカートすら乗ったことのない人もいる。なんと2024年は100人(上限)がエントリーしたそうな。門を広く開いたオーディションですね。これだけ候補者がいれば、金の卵だっていると思う。

 実際、今年はレベルが高いドライバーもいる。走りを見ていて「この人は才能あるね!」。昨年最終選考まで残ったけれど残念賞だった人も上手。いずれもフィンランドでの最終選考に進んだ。

 おっと私でした。今年も試験官はヒルボネンさん。クルマは昨年同様1.5ℓNAのGRヤリスRS(CVT)です。昨年以上に気合いを入れてトライしたら、攻めすぎてアンダー出して沈没! ヒルボネンさんに「泣きのもう一回」を頼んだら「いいですよ」というので再アタックしたら、これまた攻めすぎて沈没! 

 お願いしてお手本を見せて貰うと、上手過ぎる! 無駄なし! 神業ですよ。ウェットで4秒もちぎられてしまいました。WRCで15回も優勝したんだから当然か。ラリーファンとしちゃ死んでもいいくらいの幸せでした。

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■フィンランドで開催される最終選考に進んだ6人

2次選考を通過した左から尾形莉欧、浅野翔己、米林慶晃、ジール・ジョーンズ、稲葉摩人、柳杭田貫太の6名。インストラクターはミッコ・ヒルボネン(左)とヨウニ・アンプヤ(右)
2次選考を通過した左から尾形莉欧、浅野翔己、米林慶晃、ジール・ジョーンズ、稲葉摩人、柳杭田貫太の6名。インストラクターはミッコ・ヒルボネン(左)とヨウニ・アンプヤ(右)

 100人が応募し、6グループに分けて行った1次審査の結果21人が2次選考に進み、フィンランドで行われる最終選考に6人が進んだ。

 昨年最終選考会に残りながら涙をのんだ尾形莉欧(23)と米林慶晃(17)、モリゾウチャレンジカップに参戦した稲葉摩人(21)や柳杭田貫太(KANTA・24)、大学自動車部で夢を追う浅野翔己(22)、そして日本人の母を持ち、ニュージーランドで活躍するジール・ジョーンズ(19)の6人だ。

 この6人にモリゾウチャレンジカップの初代チャンピオン、山田啓介(30)を加えた7人が、フィンランドに渡り、フィジカルテストや5日間にわたる雪と氷のハードな走行テストを受け、2025年から活動する育成ドライバーが決定する。

 誰が選ばれるのか? 注目の結果は改めてご報告しよう。

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