「故障が少ない」「寿命が長い」という点で、トヨタを選ぶユーザーは非常に多い。確かに他メーカーと比べても、1台のクルマがノントラブルで走れる距離は長い方だろう。ただこの高い品質は、ディーラーの営業マン泣かせでもあるのだ。営業マンの思った通りに買い替えが進まない、無事是名馬なトヨタ車を紹介していく。
文:佐々木 亘/画像:ベストカーweb編集部
【画像ギャラリー】数十年後も街中を余裕で走っているかも!? いなくなっている未来が見えないクルマたちだね! (19枚)画像ギャラリー壊れにくいクルマとは何なのか
本稿の中での、壊れにくいクルマは次のように規定する。
まず、ディーラーへの修理依頼が少ないこと(消耗部品の交換は修理とはカウントしない)。そしてノントラブルで走行距離15万キロを超える個体が多くあること。ここに10年以上の長い間というのが入ってこれば満点だ。
なお、生産ラインで発生する先天的なトラブル(リコール・サービスキャンペーン)は除いて考える。また、ランドクルーザーシリーズのように「物理的に頑丈なクルマ」=壊れにくいという観点ではないので悪しからず。
長い間、健康な愛車に乗り続けたいと思うユーザーは、次に紹介していくトヨタ車に乗ることを検討してほしい。
【画像ギャラリー】数十年後も街中を余裕で走っているかも!? いなくなっている未来が見えないクルマたちだね! (19枚)画像ギャラリー現行車ではカローラツーリング一択!
人気車になればなるほど、ユーザー数が増え、各個体での差が目に付くようになり「故障修理」というカタチが増えてくる。人気のSUVやミニバンでは、日々「故障診断」や「修理」が行われているのが事実だ。
また、クルマに様々なデバイスが入れば入るほど、故障のリスクは高くなり、最近では「壊れにくいクルマ」は生まれにくくなっている。
しかしながら、その壁をぶち破ってくるクルマが、トヨタの現行車の中にはある。それが、カローラツーリングだ。
HEVとボディサイズのバランスが良く、燃費も走りも上質なのが特徴。パッケージングに無理が無く、厳しいコストカットの跡も少ないため、骨格からしっかりしていて目に付く故障が少ないのである。
さすがはグローバル累計販売で5,000万台を記録するカローラだ。世界が認めるその品質を、存分に味わうならカローラツーリングを選んでほしい。
【画像ギャラリー】数十年後も街中を余裕で走っているかも!? いなくなっている未来が見えないクルマたちだね! (19枚)画像ギャラリー10年落ち超えならあの人気車がある
10年10万キロとも言われるクルマの寿命だが、そんなことを気にする様子もなく、今も元気に走り続ける10年以上前にデビューしたクルマがある。それが、プリウス(30系)だ。
石を投げればプリウスに当たるとも言われ、プリウスの中でも超売れた3代目モデル。前期型は2009年から販売され、最も新しい後期型の最終生産モデルでも2015年製造。つまり来年には10年の節目を迎える。それでも、今も元気に走れるクルマが多く、走行距離の多いタクシーでも現役バリバリだ。
HEV関連の部品も、20万キロくらいまでなら余裕で動くし、万が一故障が起きても中古部品が多く流通しているのが良いところ。普通にしていれば、長く乗れてしまう、なんとも営業マン泣かせなクルマなのだ。
【画像ギャラリー】数十年後も街中を余裕で走っているかも!? いなくなっている未来が見えないクルマたちだね! (19枚)画像ギャラリー約20年前でもコイツらはイケる!
さすがに登場から20年ともなると、ノントラブルというケースは少なくなるが、それでも比較的トラブルが少ないクルマはいくつかある。
17系クラウンや日本における初代レクサスGS(S19型)が最たる例だ。30万キロ越えでもピンピンしている個体に出会うことも珍しくはない。
また、耐久性という面ではクルマがシンプルであることが有利に働く。今回は乗用車をメインに取り扱ったが、全カテゴリーに広げれば、トヨタ最強の壊れにくいクルマはハイエースとプロボックスであろう。
ただ一つ覚えておいて欲しいのは、壊れにくいクルマは、なによりユーザーが作るモノでもあるということ。しっかりとした定期メンテナンスで油脂類を交換し、何より走ってあげることがクルマには一番いい。
「壊れにくいから走行距離が長い」こともあるが、「走行距離が長いから壊れにくくなる」というのも、また事実なのである。
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コメント
コメントの使い方HVが出た当初、壊れやすいとか、バッテリー交換に百万以上かかるとか、散々言われてたし私自身も影響されてました
しかしメルセデスやポルシェのPHEVやHVが様々な故障出した一方、プリウスやアクアは台数当たりの不具合件数が純内燃より低く
故障なく50万、60万km走り続けてる報告が次々出てくる、当初の言われ様を完全に覆す現状
よってTHSIIはスバルもマツダも積極的に取り入れるべき対象となったわけです