■悩ましい豊富な仕様とオプション
簡単に基本仕様を紹介すると、パワーステアリング、4速MT、12インチアロイホイール、リモコンドアロック、モトリタ製ウッドステアリング。
さらにApple CarPlay&Android Auto対応7インチのディスプレイオーディオ、パワーウィンドウ、エンジンスイッチ、エアコン、6スピーカーなど、基本的な快適装備もしっかりと抑えてある。
完全受注生産となるため、仕様は、全てはオーナーの望むまま。ボディカラーは14色が用意され、白、黒、ボディ同色の3つルーフカラーを組み合わせる。
足元の12インチのアルミホイールは、6種類から選択可能。インテリアでは、基本となる革張りシートを6色から選ぶことになる。この基本構成を決めるだけでも、相当の時間が必要となりそうだが、さらに豊富なオプションが購入者を悩ませる。
目ぼしいオプションを挙げてみると、トランスミッションは、5速MTと4速ATへの変更が可能。すでに性能向上を図ったエンジンにも、ボアアップで1330ccに変更した83hp仕様を用意する。
このほかに、LEDヘッドライト、ツインエキゾーストパイプ、ブレーキキャリパーの塗装、可動式後席ウィンドウ、フォグランプ等々。もちろん、内外装のアクセントパーツや専用用品類まで揃う、充実ぶりだ。
■注目の価格は? 高価だが価値ある1台
オートモビルカウンシルに展示されたのは、限定車「DAY TRIPPER(デイトリッパー)」。これは中止となった今年3月のスイス・ジュネーブモーターショーに展示予定だった特別仕様車が、日本に上陸したもの。
最大の特徴は、電動キャンバストップとマットホワイトとブルーを組み合わせたユニークな2トーンカラーだ。価格は1760万円で、現車のみの世界に一台のミニである。
日本の総代理店となるホワイトハウスによると、全てがフルオーダーとなるため、価格は1台ごとに異なり、自身でオーダーした場合でも、1600万円ほどは掛かるだろうとのこと。
金額だけを聞けば、高価なことに驚かされるが、現代車同様に毎日乗れる快適機能と実用的な性能を備えること。職人が約1400時間をかけて組み上げること。何より自分だけの新車同然のミニを手にできることなどを考えれば、その価格も決して不当なものではないことが分かる。
また、ベース車に自身のクラシックミニを英国に送り、リマスタードに仕上げてもらうこともできるという。実車確認は必要となるが、現時点で、公道走行が可能なものであれば、大丈夫そうだ。
日本での販売拠点は、ホワイトハウスが展開するディーラーのひとつ「オートプラネット名古屋」にて行われる。
最新情報によれば、現在設定される限定車のうち「モンテカルロ」が完売。現時点では、フルオーダーの標準車、限定25台の「カフェレーサーズ」、そして世界に1台のみの「デイトリッパー」の3タイプとなる。
もしオーダーした場合の納期は2~3年にもなる(!)というが、すでに商談も進んでいるとのことだ。
クラシックミニをこよなく愛する人にとって、かなり魅力的な選択となりそうなミニ リマスタード。フルレストア車とも異なる新たな旧車との付き合いとしても興味深い一台だ。
■ミニ リマスタード 日本公式サイト(リンク先)
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