■次期型ムーヴはトップセラー奪還を図る方針
いっぽう次期型ムーヴは現行タント同様にプラットフォーム、パワーユニット、足回り、トランスミッションを全面刷新した新世代モデルとして仕立てる。
ボディサイズは軽自動車枠があるため現行モデルと同じだが、室内はパワートレイン、シートレイアウトの変更で居住空間を拡大、使い勝手を向上させる。パワーユニットは660cc3気筒のガソリンNA、ターボはタントに搭載しているのを移植するが、これに加えて開発中のハイブリッドユニットも搭載する。
同ユニットはスズキ、日産、三菱自動車のようなモーターアシストによるマイルドハイブリッドではなく、EV走行可能なストロング方式で軽自動車初となる。
2モーターだとコストアップになり、大幅な値上げせざるを得ないので1モーター&リチウムイオンバッテリーの組み合わせで対応するものと思われる。
標準タイプと上級&スポーツバージョンのカスタムの2シリーズ構成は継続するが、ハイブリッド車はカスタムのみに設定するはず。このユニットは今年11月頃にタントがマイナーチェンジするので、こちらを先に設定する可能性もある。タントもカスタムのみの設定となる。
この他、安全パッケージの「スマートアシスト」は最新のデバイスを標準装備するなどの改良も加えるなどして商品ラインアップを強化し、同クラスハイトワゴンジャンルのトップセラー奪還を図る方針である。
■「どちらもEV走行可能」証言1:首都圏ダイハツ店営業担当者
今年は複数の新型車が発売になるのを予想しているが、現段階ではまだ具体的な情報が届いているわけではない。メーカーの商品企画筋ではコンパクトクラスのミニバンと、次期型ムーヴの開発プロジェクトが動いているようだ。
どちらもEV走行可能なストロングハイブリッドの搭載が目玉になる。これがないと将来の電動車両化の要請の流れに乗れないので、投入を急いでいるのは間違いない。
小型車クラスはこれまで例外なく兄弟車をトヨタにOEM供給しているので、今回も同様の戦略で臨むに違いない。ムーヴはすでに最終モデルを想定した特別仕様車を中心とした販売対応になっているので、世代交代は近いだろう。
■「今年は軽初のストロングHV発売」証言2:首都圏ダイハツ店営業担当者
新型コンパクトミニバンは45回東京モーターショーでプロトタイプを参考出品していたので、投入するのは間違いないだろう。トヨタに兄弟車をOEM供給するので、シエンタとの競合を避ける必要がある。自社開発の1.3Lハイブリッドを搭載すれば、独自のマーケットが開拓できると予想している。
軽自動車は近い将来、ミライース以外のすべての乗用車をハイブリッド化する構想のようだから、期待している。今年は軽自動車初のストロングハイブリッドを発売することになりそうだ。
コメント
コメントの使い方