路線変更か、モデル廃止か…「今年が勝負」のクルマ8台

路線変更か、モデル廃止か…「今年が勝負」のクルマ8台

 後継モデル開発か、路線変更か……。はたまたモデル廃止か。岐路に立たされている「今年が勝負」なクルマを自動車評論家4名が2台ずつ紹介。ガンバレ、今年が勝負のクルマたち!!未来は僕らの手の中!!

※ベストカー2021年4月10日号より転載

【画像ギャラリー】まさにクラウンのような岐路に立たされたクルマたち!!自動車評論家4人が選ぶ「今年が勝負」の計8台


【辛口評論家・国沢光宏が選ぶ2台】

■発売初年度から正念場!!「ホンダ・ヴェゼル」

コンパクトSUVのライズとヤリスクロスが大ヒットした影響をモロに受けるヴェゼル。登場初年度、いきなり勝負の年だ
コンパクトSUVのライズとヤリスクロスが大ヒットした影響をモロに受けるヴェゼル。登場初年度、いきなり勝負の年だ

 お披露目されたばかりの新型ヴェゼルながら、次期型の開発に今年から着手すると思う。ヴェゼルというモデル、本来はブラジルなど新興国向けモデルとして企画されたのだけれど、日本でのみ大ヒットした。ブラジルやタイといった新興国では割高感が強かったようだ。実際、今はヴェゼルより安価なWR-Vというモデルが主力になってます。

 そして次期型のタイミングになると世界的には電気自動車でしょう。となればプラットフォームから変更しなければならない。エンジンを搭載するヴェゼル、日本で爆発的に売れないかぎり最後になるんじゃなかろうか。次は電気自動車です。

■3列シートSUV定番化なるか?「マツダ・CX-8」

ミニバン製造をやめたマツダ。本来であれば他社のミニバンと遜色ない販売台数が必要なハズ。一代で終わってしまうのか?
ミニバン製造をやめたマツダ。本来であれば他社のミニバンと遜色ない販売台数が必要なハズ。一代で終わってしまうのか?

 CX-8というモデル、なかなか微妙な状況にある。というのもマツダにとって収益の柱となっている北米市場にはCX-9というひと回り大きなモデルがあるし、欧州 市場を見ると厳しい燃費規制の施行により平均燃費の悪いマツダは大柄なSUVなど出せない状況。’18年に中国市場へ投入したものの、’19年の月販平均200台程度。’20年になって壊滅的な販売台数となった。日本市場の一本足打法といってよい。

 しかも’22年からCX-5など「ラージ」と呼ばれる縦置き直列6気筒搭載モデルに切り替わっていく。今年、日本で売れゆきが伸びなければ現行モデルかぎりの絶版になってしまう可能性大。残念です。

【フェラーリ教教祖・清水草一が選ぶ2台】

■e-POWER一本足打法「日産・ノート」

スカイラインハイブリッドに搭載されているプロパイロットより1世代前のプロパイロットで+42万円。高っ!
スカイラインハイブリッドに搭載されているプロパイロットより1世代前のプロパイロットで+42万円。高っ!

 日産得意のe-POWERに絞って勝負に出たノート。先代は年間販売台数1位を奪取するなど、想像をはるかに超える大ブレイクで国内販売を支えただけに、力が入っているし出来もイイ。つまり真っ当な意味でも今年は勝負なのだが、もうひとつ重要な勝負は「セットオプション42万円のプロパイロット」だ。

 この強気の値付けはどこからきたのか? ライバルのヤリスやフィットがACC標準装備なだけに、よほど自信があるのか。はっきり言って高すぎる! 今はまだ発表直後なのでいいけれど、今年後半には失速する可能性が高いと見る。テコ入れはあるのか? とにかく今年が勝負だ。

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