北海道留萌市在住の写真家・佐藤圭さんが撮った貴重な動物、風景写真をお届けする週末連載。第18回は、初山別村金比羅神社の鳥居です。
ここは、世界的な風景写真家が撮影に訪れたことで有名になった絶景ポイントなんです。
天の川がどーんと横たわる満天の星空をバックに浮かび上がる鳥居、水平線に沈む宝石のような夕陽を抱く鳥居、真冬の海の激しい波濤にさらされる鳥居……。
四季それぞれの個性的な絶景を、とくとご覧ください。
写真・文/佐藤圭
鳥居の真ん中から水平線に沈む夕陽
北海道の日本海側、小樽から稚内を結ぶ国道・オロロンラインに、今、話題の絶景スポットがあります。
留萌管内初山別村にある金毘羅神社です。
この金刀比羅神社は、この岬に四国の金比羅様のお札が流れ着き、地元の漁師がそれをまた海に流しても何度も戻ってくるので、祠を作って祀ったことが由来だそうです。それ以来、海難事故が減ったのだと言い伝えられています。
この神社の鳥居は海の中にそびえています。夕暮れ時には、鳥居の真ん中から水平線に沈む夕陽を拝むことができます。
夕景もオススメですが、初山別村には天文台があるほど、星がきれいな村です。鳥居の上に現れる天の川は見事な絶景です。
ここは、数年前に、マイケル・ケンナという世界的に有名な風景写真家が撮影したことで、写真愛好家が集まるようになりました。
神社の背後の崖の上には道の駅「ろまん街道しょさんべつ」があります。ここには「初山別温泉ホテル岬の湯」が付属していて、宿泊することもできます。夜空をびっしり覆う満天の星が見たいなら、ホテルに泊まることをお勧めします。
温泉は日帰り入浴も可能です。天気がよければ、のんびり露天風呂に浸かりながら水平線に浮かぶ利尻富士を眺めることもできます。レストランでは、初山別名物のクサフグの天丼がオススメですよ。
神社の近くにある初山別村キャンプ場も、海を一望できる絶景ポイントにあるので、アウトドア志向の方は、ぜひ利用してほしいです。
佐藤 圭 kei satou
1979年、北海道留萌市生まれ。動物写真家。SLASH写真事務所代表。フランスのアウトドアブランド「MILLET」アドバイザー。
日本一の夕陽と称される留萌市黄金岬の夕陽を撮影するために写真家の道に入る。北海道道北の自然風景と野生動物を中心に撮影を続け、各地で写真展を開催し、企業や雑誌、新聞などに写真を提供している。
2018年、エゾナキウサギの写真「貯食に大忙し」で第35回『日本の自然』写真コンテスト(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会)で最優秀賞受賞。
ウェブサイト:https://www.keisato-wildlife.com/
Facebook:https://facebook.com/kei.sato.1612
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