コロナ禍でクルマ関連のイベントが軒並み中止になり、休日に暇を持て余したクルマ好きは少なくないだろう。そんな巣ごもり中でも思いっきり楽しめるホビーとして、プラモデルなどのクルマ系ホビーにハマる人が増えている。
2021年5月13日、14日に、静岡県のツインメッセ静岡で行われた「静岡ホビーショー」は、コロナ禍の影響で2年ぶりの開催。しかも週末の一般公開はなく、バイヤーと報道関係者向けの業者招待日のみという限定的な内容。
さらにバンダイやトミーテックも出展せず。当然、閑散とした雰囲気だろうと予想して会場入りしたところ、意外にも人出が多く活気にあふれていてビックリ! 模型業界の好調ぶりが伺えた。今回はそんな熱気に満ちたクルマ系ホビーの最新作をご紹介しよう!
文/北沢剛司
写真/北沢剛司 タミヤ 青島文化教材社
【画像ギャラリー】最近は世界からも注目されている静岡ホビーショーの新製品をチェック!
コロナ禍で盛り上がるクルマホビー
新型コロナウイルスの影響で、クルマ好きの休日の過ごし方が変わってきた。外出しなくても楽しめるホビーとして模型製作が注目され、気軽に楽しめるプラモデルの売り上げが急増している。
実際に筆者もGW中に模型製作をするため塗料などを揃えようとしたが、一部の売れ筋商品はどの店も品切れ。小学生の頃から数十年にわたってプラモデルを作ってきたが、こんな事態は初めてだ。
ホビー業界では、ガンプラ、ミニ四駆以来のブーム到来といわれている。これまで模型ファンにはアラフィフ世代が多く、全体的に高齢化が進んでいた。しかし、コロナをきっかけにした巣ごもり需要により、模型製作を楽しむファン層が広がっている。
例えば、これまで模型をつくらなかったような人たちが、日本の名城プラモデルに取り組んだりしている。また、小・中学生がアラフィフ世代の父親と一緒にプラモデル製作を始めるような動きも見られるなど、ファンの裾野が広がっているのだ。
■タミヤの注目はフェアレディ 240ZG
名実ともに世界をリードする模型業界のトップメーカーが、ご存知タミヤ。注目は、1/24 スポーツカーシリーズの360作目となる1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG(税込4620円)。1971年の実車デビューから50年目となる節目に完全新設計でプラモデル化された。
タミヤのフェアレディ 240ZGといえば、今から半世紀近く前に発売された1/12 ビッグスケールシリーズのプラモデルが有名だが、1/24スケールで発売される今度の製品は、精密さと作りやすさを両立している。
注目は、窓枠やヘッドランプカバーリムがメッキ仕上げの別パーツとなっていること。特に窓枠の塗り分けは全体の仕上がりに大きく影響する部分のため、無塗装でメッキの輝きが得られるのは本当にありがたい。発売は6月12日頃の予定だ。
もう1台、会場で気になったのは、1/10RC メルセデス・ベンツ ウニモグ 406 (CC-02シャーシ)(価格未定)。1963年に登場した懐かしのウニモグ406を再現した電動RCカーだ。
フロントグリルはメッキ部品を使用し、細長いステーで支持される左右のバックミラーも表現。この時期に組み立てておいて、コロナが落ち着いたらキャンプなどに持参して思いっきり楽しみたい。
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