装備&内装…クラスを超えた隠れた才能を持ったクルマたち 14選


「才能はひけらかすものでなく、滲み出るもの」。う~ん、カッチョいい。本来あまり期待されない部分でも「意外といいね!」というものを持っているクルマはあるもの。ここでは、装備面・内装面でそんな「隠れた才能」を持つ意外性あるクルマたちを取り上げてみたい。

※本稿は2021年9月のものです
文/渡辺陽一郎、片岡英明、大音安弘 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年10月10日号

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■隠れた「装備面の才能」

 快適なドライブを楽しむにはいい装備が不可欠。そんな装備を密かに充実させたクルマは何だ?

●軽自動車の装備は、意外と侮れないのです!

 装備の隠れた才能に驚かされるのは軽自動車が多い。ボディは小さく、価格も安いため、軽く考えているからだろう。

 一番驚かされたのはアルトの後席だ。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。

 カローラツーリングやマツダ3は、3ナンバー車でも握りコブシ1つ半分だ。アルトなら大人4名がゆったりと乗車できる。

居住空間なら普通車にも負けない! スズキ アルト…アルトのリアの居住空間はセダンにも負けていない。拳が2つも入る余裕から車内でもゆったり

 ミラトコットも装備が充実する。

 116万2700円のLSAⅢにも、バイアングルLEDヘッドランプ、サイド&カーテンエアバッグ、衝突被害軽減ブレーキなどを標準装着した。

 タフトGは148万5000円だが、アダプティブドライビングビームを標準装着する。

 ハイビームで走行中に対向車などを検知すると、部分的にLEDを遮光して相手方の眩惑を防ぐ。

軽自動車だけど、装備面は普通車クラス! ダイハツ タフト…タフトGなら、普通車では350万円級のグレードと同等の装備が150万円で手に入れられる!

 ちなみにシビックでは、同様の装備が319万円のLXには採用されず、350万円を超えるEXを選ぶ必要がある。

 デイズのプレミアムコンビネーションインテリア、eKクロスのプレミアムインテリアパッケージでは、インパネにソフトパッドと、本物の糸を使った上質なステッチ(縫い目)が採用される。

 価格が400万円を超えるCR-Vでも、ステッチは模造品だから、両車の質感は軽自動車ではかなり高い。

本格的ステッチで普通車に対抗! 日産 デイズ/三菱eKクロス(写真は日産 デイズ)…デイズやeKではメーカーオプションの内装パッケージを付けると内装レベルがグンと上がる

 軽商用車のN-VANでは6速MTに感心した。

 ベースのユニットはS660と同じだからシフトレバーの操作感も優れ、軽商用車でも運転の楽しさを満喫できる。

商用だけどS660譲りのシフトフィールに驚き! ホンダ N-VAN…N-VANのシフトはS660譲り。走りの楽しさは商用でも生きているぞ!

 コンパクトカーではフィットの後席に隠れた才能がある。

 足元空間はLサイズセダン並みに広く、後席を小さく畳めるから、大容量の荷室として使える。燃料タンクを前席の下に搭載した効果だ。

大容量の荷室で「実はいっぱい積めます」 ホンダ フィット…フィットは後席を小さく畳めるおかげで荷室容量を大きく稼げる。コンパクトだけど積載性は抜群だ

■自給自足で走らせる隠れた才能

 ミニバンの3列目シートでは、グランエースを除くと、アルファード&ヴェルファイアが最も快適といわれる。

 ところが実際はオデッセイだ。アルファード&ヴェルファイアは左右に跳ね上げて格納するから、シートが薄い。床と座面の間隔も乏しく、足を前側へ投げ出す座り方になる。

ホンダ オデッセイ

 その点でオデッセイは床下格納だから、シートが厚く、床と座面の間隔も適度なので着座姿勢もちょうどよい。

 プリウスPHVのソーラー充電システムでは、晴天の日に1日充電すると、6~7kmを走行できる。充電や給油をせずに、クルマを自給自足で走らせられる魅力は大きい。

トヨタ プリウスPHV

(TEXT/渡辺陽一郎)

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