これぞニッポンの韋駄天!! アルトワークス今後はどうなるのか


短命に終わった4代目アルトワークス

 軽自動車規格が再度改訂された1998年10月のタイミングでフルモデルチェンジを果たしたアルトワークス。ホットモデルのRS/Zの5速MT車のエンジンには可変バルブタイミング機構が備わり、最大トルクは歴代の軽自動車でもトップクラスの11.0kgmを誇っていた。

4代目アルトワークス

 先代同様、SOHCのF6Aターボを搭載するマイルド仕様はシンプルに「ie」というグレード名に改められ、先代までは頑なにMTのみのラインナップとなっていたホットモデルのRS/Zにも4速AT仕様が追加された。さらに1999年10月には「ie」グレードが全車ワークス初の5ドアボディとなるなど、より幅広いユーザーに対応しようとする姿勢が見て取れた。

 しかし、スポーツモデル冬の時代となった90年代後半の冷たい逆風はアルトワークスにも容赦なく吹き付け、先代のようにモータースポーツベース車も生まれることなく2000年12月に実施されたアルトのマイナーチェンジのタイミングでワークスが廃止。2代目アルトから4世代続いたアルトワークスの名前は途切れることとなってしまったのである。

およそ15年ぶりの伝説復活、5代目アルトワークス

 2000年末に消滅してから、2世代に渡ってホットモデルから遠ざかっていたアルトだったが、2014年12月に登場した8代目モデルには登場直後に「ターボRS」というターボモデルが追加され、翌2015年末には待望のアルトワークスが復活した。

アルトターボRS

 ターボRSにはMT仕様が用意されていなかったが、ワークスには専用開発されたショートストロークの5速MT仕様もラインナップ。エンジンもターボRSよりもチューニングがなされ、最大トルクが0.2N・mアップされた。

5代目アルトワークス

 そして室内にはホールド性に優れるレカロ社製のバケットシートをフロントに奢るなど、ワークスの名前に恥じない仕様となっている。

 残念ながら従来型のようなモータースポーツに活用できるような4WDシステムは持ち合わせていないが(4WDモデルはあるが、センターデフのない生活四駆寄りのシステムとなっている)、600kg台後半という圧倒的な軽量ボディで新たなワークスの価値を創造したモデルと言える。そしてこれまでのアルトワークスと同じくチューニング派のラブコールを受け、マーケットで大人気。カスタマイズパーツも多数リリースされ、“ワークス伝説”は最も熱を追帯びていると言っても過言ではない。

 このように軽自動車でありながら、シチュエーションによっては普通車をカモるほどの実力を秘めていた歴代アルトワークス。その高いポテンシャルはもちろんのこと、比較的安価な価格設定という点もベースとなったアルトの美点を引き継いでいると言えるだろう。

 まもなく登場するとウワサされている新型も豪華絢爛なモデルではなく、多くのユーザーの手が届く価格帯のホットモデルになることを切に願いたいものだ。

【画像ギャラリー】画像で振り返るスズキのホットハッチ「アルトワークス」の歴史(9枚)画像ギャラリー

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