■追加モデルと年次改良仕様発売もいいけれど…
編集部の社用車および本企画担当者の愛車に不具合症状が出始めたのは2021年11月に入ってからであり(それまで「アイサイトX」を含めて大変快適に使用しておりました。レヴォーグ、本当にいいクルマです。不具合多発さえしなければもっと好きになれるのに…)、この不具合と改修要請(サービスキャンペーン)がユーザーに告知されてから約10日間、現行型レヴォーグ(2020年11月2日 ~ 2021年9月6日に製造された26,612台)の何割かは、「アイサイトX」が使えないまま改修後のステアリング交換が届くのを待っている状態です。
繰り返しになりますが、いまも、そしてこの先改修を受けるまで、対象車のインパネには警告マークが出続けており、「アイサイトX」は使用できません。これ、ACC(定速走行・車間距離制御装置)やレーンキープ機能が使えないのは仕方ないとして、「もしもの時」に衝突軽減ブレーキはちゃんと機能するのでしょうか…(恐ろしくてもちろん試せていない)。
多くのスバルファンが知っているとおり、スバルは新型車発売後も毎年改良を重ねるパターンが多く、初年度型は「A型」と呼ばれ、2年目の改良車を「B型」、以降「C型」、「D型」と進化してゆきます。大なり小なり新型車はそういうものだし、特に「スバルのA型」を購入するのであれば、(パソコンやスマホのように)「来年以降どんどん進化して、もっとよい(便利で壊れない)クルマが発売されるんだろう」という前提を受け入れる必要があることもわかっています。
現に現行型レヴォーグは発売後1年が経過した2021年11月に(それまでの1.8Lターボ仕様に加えて)2.4Lターボ仕様を追加し、既存モデルも年次改良を実施しました。
自動車専門メディアとして(人気車の進化なので)その改良はおおいに歓迎したいところなのですが、とはいえ1ユーザーとして「改良もいいけど、もっと他にやることがあるのでは…」とも思います。
新規顧客を獲得するのも大切であり、そのために新型開発に注力するのもいいのですが、すでに買っている既納ユーザーを大切にすることも重要なはずで、あの…その…、いまレヴォーグのスバル公式サイトを見ると、大きく「グッドデザイン賞2021受賞」とか「JNCAP最高評価」と表示されていますが、対策済みステアリングはいつ全国のディーラーに届くんですか…と。
繰り返しになりますが、現行型レヴォーグ、すごくいいクルマです。「アイサイトX」は一度使うとクセになるほど便利だし、走行性能も使い勝手も大変満足しております。この先、何年も乗り続けるでしょう。だからこそ、こうした不具合には手早く対策していただきたいし、もうちょっとこう…不具合対策をとってから発売したほうがよいのではないでしょうか…。
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