クルマにちなんだ模型ホビーの王道といえば「ミニチュアカー」、「プラモデル」、「ラジオコントロールモデル」の3つを思い浮かべる人も多いだろう。しかし、ここで紹介するのは“エンジンのプロポーション”を忠実に再現した「1/6スケールのミニチュアエンジン」。日本のモノづくりならではともいえる高度かつ精緻な技術を散りばめた、卓上サイズのコレクションとして世に送り出される銘機の数々を括目せよ!
文/FK、写真/日下エンジニアリング
【画像ギャラリー】驚くべき精緻さ!! 魅惑の1/6スケールのミニチュアエンジンの魅力をもっと見る!(19枚)画像ギャラリー日本唯一の1/6スケール エンジンモデルメーカーを目指して……
エンジンのミニチュアモデルを開発・製造・販売するのは、鳥取県米子市に会社を構える「日下エンジニアリング」。“日本で唯一の1/6スケール エンジンモデルメーカー”を目指すべく2015年に模型業界に参入し、これまでにスカイラインGT-Rに搭載されたRB26DETTのモデル化をはじめ、日本自動車史に名を刻む名車のエンジンをスケールダウンしてきた。
目の肥えたクルマ好きやマニアも唸る、リアルな造形や再現性の高さは圧巻のひと言に尽きるが、これは完全受注生産によるMade in JAPANのハンドメイドを貫いてきた日下エンジニアリングのこだわりと技術力の高さを示したものと言ってもいいだろう。
レジンの利点を活かした究極のプロポーションモデル
かつて、ミニチュアカーはアルミ合金や亜鉛合金を主材とするダイキャスト製が主流だったが、ここ十数年で合成樹脂を主材とするレジン製が主流になりつつある。
ベストカーWEB「あなたの愛車も見つかるかも? 少数派モデルにこだわる「ハイ・ストーリー」のミニカー そのマニアックな悦び」ではコスト面と販売面から見たレンジ製ミニチュアカーの利点に触れているが、他にもレジンならではの大きな特長がある。それは、ダイキャスト製に比べて精緻なディテールの表現やシャープなエッジの表現に優れたプロポーションの再現性。最近はドア・ボンネット・トランクが開かない(開閉機構を持たない)“プロポーションモデル”と呼ばれるレジン製のミニチュアカーが増えてきているが、そんなレジンの特長も活かして制作されているのが、ここで紹介する日下エンジニアリングのエンジンモデル。
■あなたの愛車も見つかるかも? 少数派モデルにこだわる「ハイ・ストーリー」のミニカー そのマニアックな悦び
実物のエンジンをスキャンしてデータを測定するところから始まり、3Dデータの作成、3Dプリンタによる原型制作、シリコン型による樹脂部品の成形、塗装、組み立てまでの全工程を協力パートナーと協業して、唯一無二の1/6スケール エンジンモデルを造り上げているのだ。以下に紹介する各商品の写真をご覧いただければ、そのクオリティの高さも理解していただけるだろう。
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