違反も事故も起こさず運転を続けている人への最大のご褒美は「ゴールド免許」。それほど価値を感じないという人もいるかもしれないが、一度ゴールド免許を失った時、その存在の大きさに愕然とするものだ……。
ということで、ゴールド免許を取得するメリットの大きさを再考してみたい。
文/室井 圭、写真/写真AC
【画像ギャラリー】ゴールド免許取得を目指そう!(8枚)画像ギャラリーゴールド免許を取得するには?
優良運転者に交付されるゴールド免許。交付の条件は、無事故・無違反のない状態が5年以上継続している運転者。
無事故の条件に関してだが、人へ被害が及ぶ、いわゆる人身事故に限定されていて、被害者のいない物損事故は事故とは見なされないため、次回もゴールド免許の交付対象となる。人身事故は公道外の事故であってもアウトだ。
ただし、物損事故でも基本的に行政処分(違反点数の加算)や刑事処分(罰金や懲役など)が科せられる場合、他人の建造物を破損して損害を与えた場合は、次回の更新時はゴールド免許の対象とはならない。
他人に交通違反をそそのかしたり、違反行為と知っていながら止めなかったという「重大違反教唆幇助」があったと認められた場合もゴールド免許を取得できなくなる。
また、5年以上免許を継続して持っていることも条件なので、初めて免許を取得は人の場合、次回の免許更新時はまだ3年目なので、初回更新時には3年間無事故・無違反であってもゴールド免許は取得できない。そこからあと3年は無事故・無違反を続ける必要がある。
このように、ゴールド免許の取得は思った以上にハードルが高いのだ。
ちなみに、70歳を超えるとゴールド免許の有効期間は短くなり、70歳は4年間、それ以上は3年間となってしまう。
長い、早い、安いの3拍子のメリット
更新までの期間が一般の免許が3年であるのに対し、プラス2年の5年と長いことはものすごいメリットだ。一般免許が3300円、違反運転者が3850円と、決してお安いとは言えない免許更新だけに、3年に1回と5年に1回というのは出費を抑えるという意味でも大きい。
また、ちょっとした差ではあるが、優良運転者は講習手数料が500円と、ワンコインでOKというのも利点だ。対して、一般運転者は800円、違反運転者と初回更新者は1350円だ。
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