もしや全車ETCにしたいのか!? 首都高に出現したサポートレーンって一体何モノ!?!?

もしや全車ETCにしたいのか!? 首都高に出現したサポートレーンって一体何モノ!?!?

 東京都の中心から郊外まで、その入口にはETC専用の入口が増えている。しかし、その横にあるサポートレーンの存在はご存知だろうか?今回はこのサポートレーンの役割やどんな時に使用するのかなどを紹介していく。

文:西川 彰吾/写真:ベストカー編集部

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◼︎首都高はETC専用道路を目指す

当たり前と言えるほどの普及率を誇るETC
当たり前と言えるほどの普及率を誇るETC

 首都高には多くの入り口が存在している。日々多くのクルマが首都高を利用する訳だが、利用するクルマの内、現在は98%以上がETC利用車となっている。もはやETCが首都高のスタンダードなのだ。2022年4月には34か所の料金所が新たにETC専用となった。(内5か所は3月からスタート)

 このような流れからも分かるように、首都高は支払いのキャッシュレス化に最も積極的な高速道路会社と言える。事実、先に紹介した2022年の34か所の料金所がETC専用化した際のリリースには、「2025年度中には約9割がETC専用になる」という目標が記載されていた。将来的には全ての料金所をETC専用にするのが首都高の目標なのであろう。

◼︎通行車全車をETCにするのは難しい

 しかし、最終的に利用車を全車ETC搭載車とするのは難しい。そうなるには日本にある全ての有料の道路がETC専用となるほどの出来事が必要だろう。日本の有料道路の支払方法そのものが変わるほどだ。

 また、事情があってETCが使用できない人もいたりする。最近話題に上がったところで言えば暴力団員だ。暴力団員はクレジットカードが作れないが、利用料が口座から引き落としとなるETCパーソナルカードも利用できない。これを巡って5月に訴訟が起こされたほどだ。

 暴力団員が有料道路を利用するのは問題がないのであるが、ETCのメリットの一つである料金割引の恩恵を受けることがNGなのだ。暴力団員がポイントカードを作れない理由と同じだ。

◼︎サポートレーンの役割

無人化や自動化が進められる首都高速道路
無人化や自動化が進められる首都高速道路

 さて、様々な理由でETC専用としたいがそれが難しい首都高。そのような車両への配慮もあってかサポートレーンは存在している。ETCを搭載していない車両が誤ってETC専用の料金所に入ってしまった時は決してUターンやバックをせずに、このサポートレーンに進もう。

 このサポートレーンでは誤ってETC専用の料金所に入ってしまった場合の対応をインターホンなどで係員の方が教えてくれる。

 おそらく、支払の対応の仕方などがここで伝えられたり、免許証の確認などが行われていたりするのであるのだろうが、ETC専用道路を将来的に目指したい首都高にとって、サポートレーンが多く使われることはあまり望んでいない。そのため、ここでの対応はあまり公にされていないのが実情だ。

 いずれにせよ、首都高に限らずETCの普及は全国各地の有料道路で進められている。ETCでなくては不便なシチュエーションももっと増えることだろう。

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