■空力性能も上げるってホント?でも自作は危険だからNG
前述した断熱による燃費性能の向上に加えて、グリルシャッターは空気抵抗の低減にも効果を発揮する。
クルマには様々な風が当たり、クルマの中に入り込んでいる。グリルから入った風もどこかを通り外へ抜けているのだが、この時、車体内部と外部で空気の流量や流速の変化が起き、負圧が発生して空気抵抗が生まれるのだ。
こうした負圧の発生を、グリルシャッターが防いでいる。これは燃費向上にももちろんつながるが、クルマの走行性能に与える影響も大きい。
環境性能を高めながら、乗り味まで変化させてしまうのだから、小さなシャッターの担う大きな働きは侮れない。
一つ、グリルシャッターについて注意事項をお伝えしておきたい。外気によるエンジンの冷えが激しいからと言って、自作でグリルシャッターを作り、フロントグリルに貼り付けるという行為は、絶対にやめてほしい。
エンジンを冷やすために開いているのが、フロントグリルの本来の役割だ。冷却性能を自作の開閉しないシャッターで奪ってしまうと、エンジンのオーバーヒートなどのトラブルにつながってしまう。
表からは見えにくい技術。だが、その効果は計り知れないほど大きい。こうしたいい技術が今後も広がっていくことを期待したい。
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