クルマ好きの新時代の聖典 『MFゴースト』の魅力と登場車種

クルマ好きの新時代の聖典 『MFゴースト』の魅力と登場車種

『週刊ヤングマガジン』で絶賛連載中の『MFゴースト』(しげの秀一著)はご存知だろうか。伝説のクルママンガ『頭文字D』の作者であるしげの氏の最新作で、2017年9月より連載が開始。あっという間に大人気作品となり、2018年5月には第2巻が発売されている(3巻は9月発売予定)。

本企画ではそんな『MFゴースト』の魅力をより多くの人に知ってもらいたいということで、その魅力と「こんなクルマが活躍しているんだぜ!」という紹介記事を展開したい。

最新刊は主人公が隠された実力を発揮していて盛り上がりマックス!! まだ手にとっていない人はぜひこの記事を片手に『MFゴースト』本編をお楽しみください!! ライター安藤氏による、独断と偏見の「そのクルマの戦闘力」とともにお届けしますー!

文:安藤修也(フォッケウルフ)、ベストカーWeb編集部
まんが:『MFゴースト』しげの秀一


■『MFゴースト』の魅力とは?

40代以上のクルマ好きで、『頭文字D』を通ってこなかった人は少ないだろう。主人公は非力なAE86型トレノを駆り、峠を舞台に格上のスポーツモデルを次々と打ち負かしていく。しかもこのトレノは連載当時でも旧型車。当時、古くて遅いクルマしか買えなかった(筆者をはじめとした)若くて金がない多くの若者が熱狂したものだ。

だがオヤジになった今、頑張れば結構いいクルマは買える。国産スポーツが減ってしまい、最近憧れるのは、輸入車のスポーツモデルだ。クルママンガ界の巨匠・しげの秀一先生は今回ここにターゲットを置き、近未来の箱根(?)というリアルな設定で、スリリングなカーレース「MFG」を展開させる。

精細に描写された現代のスーパースポーツカーと、それらが織りなす手に汗握るバトル展開に見入っていると、今まで詳しく知らなかったクルマたちの力関係までよくわかる。あまつさえ、ライバルたちに憧れや好意を抱いてしまうのは『頭文字D』同様。今後、主人公が非力なトヨタ86で各車を打ち負かしていくことになれば(いや、なるでしょう!)、これまたカタルシスである。雑誌で読んでも楽しいが、コミックスでまとめて読むと物語のスケールの大きさを感じられるあたりが、すでに大傑作の予感。『頭文字D』連載終了以降、マンガでときめいていないという人は、ぜひ読んでいただきたい!

■日産 GT-R NISMO(改)

日産GT-R NISMO(ベース車価格 1870万200円)
日産GT-R NISMO(ベース車価格 1870万200円)

スカイラインGT-Rの系譜を受け継ぐスポーツクーペで、「NISMO」はニスモがレース活動で得た技術をフィードバックさせたハイパフォーマンスグレード。2007年から販売され続けており、ほぼ毎年のように改良されることで戦闘力を向上させている。

搭載されるエンジンは3.8L、V6ツインターボの「VR38DETT」型で、駆動方式は4WD。走行シーンを選ばない安定感のある走りが特徴だ。デビュー時は480馬力だったが、現在は570馬力までパワーアップされている(NISMOは600馬力)。

作中で同車を駆るドライバーは相葉瞬。よく喋りナンパでお茶目な性格だが、昨年のMFGにおいて国産車で唯一ランキングトップ10入りするなど、ドライビング技術はかなり上位のレベルにある。

戦闘力/92点

■メルセデス・ベンツAMG GT S(改)

メルセデスベンツ AMG GT S(ベース車価格 2022万円)
メルセデスベンツ AMG GT S(ベース車価格 2022万円)

メルセデス・ベンツのハイパフォーマスブランドでもあるAMG社が手がけた2シーターのスポーツクーペ。2015年に、高性能スポーツモデル・SLS AMGの後継車として登場し、ガルウイングドアは採用されなかったものの、優秀な走行性能はしっかりと受け継がれた。駆動方式はFRで、フロントに搭載されるのは4.0L、V8ツインターボエンジン。

2017年夏にはオープンモデルの「AMG GTロードスター」が追加され、さらに今年のジュネーブショーでは4ドアモデルの「AMT GT 4ドアクーペ」も発表されている。

『MFゴースト』で同車のステアリングを握るのは大谷洋介という23歳の若者で、MFG参戦3年目。まだそれほど登場しておらず、主人公とも絡んでいない。

戦闘力/80点

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