[サーキットモード]に五感が震えた!! [GRヤリス]と[レクサス LBX モリゾウ RR]マジで速すぎる

[サーキットモード]に五感が震えた!! [GRヤリス]と[レクサス LBX モリゾウ RR]マジで速すぎる

 トヨタ GRヤリスとレクサス LBX MORIZO RRにサーキットモードが設定された。モータースポーツからフィードバックされたポテンシャルが100%味わえ、サーキットでより官能的な走りが楽しめるようになった。サーキット大好きも未体験者も、これを味わえば虜になるかも!?

※本稿は2024年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:小林岳夫、トヨタ
初出:『ベストカー』2024年9月26日号

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■まずはここから……サーキットモードのおもな機能

サーキットモードで走行するトヨタ GRヤリス。アンチラグが入り、低速からの加速が一段と力強くなる
サーキットモードで走行するトヨタ GRヤリス。アンチラグが入り、低速からの加速が一段と力強くなる

●アンチラグ……特定エンジン回転数領域において加速→減速→再加速の時の再加速性能向上のため、ターボラグを低減する制御。強度レベルを無/弱/中/強から選択可能

●スピードリミッター……上限車速を引き上げ

●クーリングファン……ファン出力を最大化し、エンジン水温の冷却を促進

●シフトタイミングインジケーター……アプリで設定したシフトタイミング回転数(4,000~7,000rpmの範囲)に基づき、シフトインジケーターをメーターに表示、最適なシフトタイミングを視覚的に伝達・サポート。表示方法は、一般的なタコメーター同様にギア比に連動した方式と、事前に設定したシフトタイミングまでの秒数(※)に基づいて表示させるタイムカウント方式を選択可能

(※)アクセル全開加速時でシフトタイミングに到達するまでの秒数。アプリで1.0秒、1.5秒、2.0秒、3.0秒から選択可能

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■ついに開かれた禁断のトビラ

直線のベタ踏みではシフトタイミングが視覚的に表示される。6MTはもちろん8ATのマニュアルモードでも有効だ
直線のベタ踏みではシフトタイミングが視覚的に表示される。6MTはもちろん8ATのマニュアルモードでも有効だ

 トヨタ GRヤリス(2024年のMC後モデル)とレクサス LBX MORIZO RRに採用されたサーキットモードを、モビリティリゾートもてぎの南コースで体験試乗した。

 スーパー耐久や全日本ラリーを走るGRヤリスには、モリゾウさんはもちろん、スーパーフォーミュラで活躍する大嶋和也選手や、スーパーGTの石浦宏明選手といった一流ドライバーたちが開発に携わってきた。LBX MORIZO RRも佐々木雅弘選手が開発ドライバーを務めたことはよく知られている。

「モータースポーツ起点のいいクルマづくり」とトヨタは言うが、その最前線にある2台が、サーキットでしか味わえない禁断のサーキットモードを搭載し、ドライビングの楽しさに新境地を切り開いて見せた。

 主な機能は冒頭に挙げたとおりだが、スマホにダウンロードするだけで、自分の好みのセッティングにできる。ダウンロードは無料だ。

 GRヤリスはT-Connect、LBX MORIZO RRはG-Linkによってサーキットモードの信号と、サーキットであることを確認するGPSの位置情報がクルマのDCM(専用通信機)に送られ、禁断のトビラが開かれる。

サーキットモードで乗り比べても、GRヤリスのピュアでダイナミックな走りと、LBX MORIZO RRの上質でしなやかな走りという両車の違いが明確にわかった
サーキットモードで乗り比べても、GRヤリスのピュアでダイナミックな走りと、LBX MORIZO RRの上質でしなやかな走りという両車の違いが明確にわかった

 アイドリングが1000回転から1400回転に上がり、戦闘モードになったことをドライバーに告げる。

 アクセルを全開にして踏み込んでいくと、シフトタイミングインジケータ―が緑から赤色に点灯し、シフトアップを促し、青色の点灯の瞬間にシフトアップすることで、最適な加速が可能になる。

 シフトタイミングの回転数はアプリで4000~7000回転の間で選べ、アクセル全開加速時にシフトタイミングに到達するまでの秒数もアプリで1秒、1.5秒、2秒、3秒から任意で選ぶことができる。

 アンチラグが入っていることもうれしいポイント。一般的なアンチラグのような爆音はないが、アクセルオフの際でも過給圧を維持することで、気持ちのいい再加速が手に入るというもの。

 これもアプリで「1.無、2.弱、3.中、4.強」の4つから選べる。

 実際に「強」にして試乗すると、3速から2速に落とすような低速コーナーの加速ではターボラグを感じさせず、効果は絶大だ。

 ただし、加速がいいぶん姿勢を早く作らないとアンダーが出てしまうので、「強」がいいとばかりはいえず、自分の運転スキルに合わせた選択がおすすめだ。

 さらにサーキットモードではスピードリミッターがカットされ、クーリングファン機能が付く。クーリングファンONではサーキットを全開で走った後、停車時にファンの出力を最大化し、エンジンの水温の冷却を促進してくれるもので、メンテナンスが楽になる。

 なお、サーキットモードの提供開始はGRヤリスが2024年8月21日から、LBX M ORIZO RRは2024年内いっぱいにスタートとなっている。

 サーキットモードという魔界を体験してしまうと、娑婆の走りがものたりなくなる。それほどサーキットモードは刺激的な走りができる。なおラリーやダートラといったモータースポーツにもサーキットモードが応用できないか検討していくというから楽しみにしたい。

 また、GRでは全国のサーキットで体験試乗会を開くというから、気になる方はチェックしよう。

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