■NG2 駐車時はパーキングブレーキ+Pレンジシフトが必須!
駐車時は「フットブレーキをかけてクルマを停止させる→パーキングブレーキを操作→Pレンジにシフト→エンジン停止させる」のが正しい操作。
でもなかには、フットブレーキ→Pレンジにシフト→パーキングブレーキと操作する人もいるが、これは間違い。愛車の取り扱い説明書をよ〜く読んでいただきたい。
さらに、Pレンジへのシフトのみでクルマを離れる人もいるがこれは絶対NG。
Pレンジはトランスミッションの歯車にツメ状の“パーキングロックポール”というパーツを引っ掛けて歯車が動かないようにしているだけ。そのため、強い衝撃や急勾配などではこのロックが外れてクルマが動き出す可能性もある。
だから、駐車時はパーキングブレーキ+Pレンジは必須。
●ブレーキを使わないと違法となる可能性が
道路交通法 第71条には、運転者がクルマを離れる時の義務として「車両等を離れる時は、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」とあり、これに違反して人を死傷させると7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金となる。
【画像ギャラリー】AT車に長く乗りたいならやっちゃいけません!(6枚)画像ギャラリー■NG3 下り坂でのNシフトはダメ!
ニュートラルを意味するNレンジだが、「AT車もMT車も下り坂ではニュートラルのほうが燃費がいい」という人がいる。
しかし、AT車もMT車も下り坂でギヤをシフトした状態でアクセルオフにすると燃料を噴射しない状態となる。燃料を使っていない状態だ。
対してNレンジではアイドリング回転数を維持するため、アイドリング回転数を維持するための燃料は消費してしまう。
なによりも、エンジンブレーキが使えずフットブレーキで減速しないといけないので、フェード現象やベーパーロック現象による事故のリスクが飛躍的に高まるので絶対NG!
【画像ギャラリー】AT車に長く乗りたいならやっちゃいけません!(6枚)画像ギャラリー■NG4 ギヤが入る前にアクセルオン!
これは、急発進につながる行為だからNGとしたが、同じ“急発進”でも例えばDレンジに入れて左足ブレーキで停止+右足アクセルでアクセルペダルを踏み……→ブレーキペダルから左足を急に離すことで急発進する行為は、公道上では危険が伴う行為のためNGとしてほしいが、競技では行う行為。
しかし、例えば信号待ちでNレンジにシフトしている人がとっさに発進する時、Nレンジにシフトしていることを忘れてしまい、アクセルオンで回転数が上がっているのにシフトレバーを動かしてDレンジにシフト→急発進……なんてことも十分考えられる。
Nレンジに入れて止まっているクルマのエンジン回転を上げ、発進時にギヤを強引にDにシフト……なんていう急発進の仕方は危険なうえにミッションに大きなダメージを与えてしまう行為。
電子制御の介入する現代のクルマではできないものもあるが、ひと昔前のAT車では可能な行為でもある。よって、このNG行為と合わせて“信号待ちではDレンジ”も守りたい。
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