人気のスーパーハイト軽SUVを選ぶ時、ドライバー以外が気になるのはやはり後席の居住性や使い勝手。そこでここでは、N-BOX JOY、スペーシアギア、デリカミニ、タントファンクロスの4台のスーパーハイト軽SUVを、後席を中心にチェックしてみた!!
※本稿は2024年11月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:奥隅圭之、ホンダ、スズキ、三菱、ダイハツ
初出:『ベストカー』2024年12月10日号
■これは悩む……使い勝手は各車一長一短!!
この4車の中で後席の居住性が最も優れている車種はN-BOX JOYだ。後席の足元空間が最も広く、シートも背中から大腿部付近をしっかりと支える。
スペーシアギアにはミニバンのオットマンに似たマルチユースフラップが備わり、膝から先をサポートする。そのかわり座面の前端が少しデコボコするが、充分快適だ。デリカミニは座面が短く、しかも高い位置に座るため、大腿部付近に違和感が生じる。
乗降性ではタントファンクロスが注目される。左側のBピラーをスライドドアに内蔵したから、前後ともに開くと開口幅がワイドに広がる。雨天時などはベビーカーを抱えた状態で乗り込み、子どもをチャイルドシートに座らせる作業を車内で行える。
運転席のロングスライド機能も用意され、あらかじめ後方に寄せておけば、降車せずに運転席へ移動できる利便性が魅力だ。
荷室は4車ともに広く、自転車も積める。注意したいのはタントファンクロスで、ほかの3車と異なり、後席の背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がる機能が備わらない。広げた荷室の床にデコボコができる。
平らにするには、荷室後端のデッキボードを持ち上げる必要があり、荷室の床から天井までの高さが不足する。一長一短だ。
収納設備は各車とも充実する。特にスペーシアギアでは、助手席の前側にコンビニ弁当を置ける大型トレイが備わり、その下にはボックスティッシュが収まる収納設備、さらにその下にグローブボックスがある。助手席の下にも大型ボックスを装着した。以上のように、車種により、使い勝手には異なる特徴がある。
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