■スタート直後にいきなりミスコース!
日曜日、ラリー日和の中で開会式が行なわれました。今回は選手ではなくデモランを行なうモリゾウ氏は「豊田市わがまちアスリート」の認定式が行なわれました。その時にこのように語っています。
「いつもはエントラント代表で挨拶をしますが、今回は豊田市わがまちアスリートとしての認定にお礼申し上げます。今回は小林可夢偉選手が『出たい!!』ということで愛車を貸し、いつも早川さんとタッグを組む『山本シンヤさんをコドラにしたい』と言うので、早川さんは僕のコドライバーのノリさん(勝田範彦選手)を貸してしまったので、僕は参戦できませんでした(笑)」とあいさつ。これにはさすがの可夢偉さんもタジタジでした。
サービスパークはスーパースターのラリー初参戦を聞きつけたファンだけでなく、参戦する選手もサイン&写真撮影の列が!! 可夢偉選手はできる限り対応している姿を見て、ファンを本当に大事しているな……と。
そしてセレモニアルスタートを行ない競技開始です。SS1は豊田スタジアム横の河川敷を使ったショートコース。実はスタート直後の8の字でいきなりミスコース……。「サイドを使いながら回る所で、あまりにシンヤさんが『上手上手!!』と褒めるので調子に乗り過ぎて余分に回ってしまいました(笑)」と。ただ、それを差し引いてもそんなに悪くないタイムにビックリです(ミスコースなので記録としては最遅タイム+10秒)。
SS2はトヨタテクニカルセンター下山内の特設ダートコースです。それほど難しいレイアウトではありませんが、起伏があるので先が見にくいコーナーが多め。さらにスタート順が最後尾に近いので数多くの車両の走行で路面コンディションもかなり荒れています。ただ、ここで可夢偉選手は2位との差を2秒近く離して全体ベストを記録!! 実はこの時、途中の360度ターンでサイドの使い方を失敗してわずかにロスをしていましたが、それがばければ、もっと凄いタイムでした。
■リエゾン途中にまさかのマックでドライブスルー!
可夢偉選手のドライビングは決して無理をすることなく、とにかくクルマなりに走らせています。ステアリング舵角は必要なだけ、スライドもするかしないかのギリギリのところを上手に使いながら……と、とにかく無駄がありません。実はこのコースは短いため、ペースノート指示は最小限にしていましたが、そのおかげでドライビングをジックリと堪能することができました(笑)。
SS3は今回唯一の林道です。道幅は狭い上にタイトなコーナーが連続するレイアウトで、レッキの時に可夢偉選手は「こんなところ走るの?」と驚いていました。ただ、いざスタートするとそんな心配をよそに快走。ちなみに初の林道にも関わらず、全体で10位以内に入るタイムを記録。曲がりにくいクルマをねじ伏せることなく上手に曲げるコントロールはとても勉強になりました、もちろん、筆者が夜なべして作成したペースノートの指示も役に立ったと信じています。
SS3が終わり、サービスパークに戻るリエゾンの途中で、「シンヤさん、リエゾンではどこかに立ち寄ってもいいんですよね?」と。「もちろん指定時間にTC(タイムコントロール)に辿り着ければ問題ないですよ」と伝えると、「マクドナルドに寄りませんか? グラコロ出たばかりなので食べたくて(笑)。せっかくなのでチームメンバーのお昼も一緒に買って帰りましょう」と。
そこでコドラの筆者はスマホでモバイルオーダー(グラコロ20個!!)。「出来上がりました」の連絡がなかなか来ないのでドキドキしましたが、お店に到着するとすでに出来上がっていて一安心。ロスタイムはわずかで問題なくTCに到着。それにしてもレーシングスーツでマクドナルドに行くとは夢にも思いませんでした(汗)。
「レースだとドライブスルーは“ペナルティ”ですが、このドライブスルーは“おいしい”から嬉しい」とリップサービスも忘れていません(笑)。もちろんグラコロは本当にチームメンバーのお昼ご飯になりましたが、その一つを食べたモリゾウ氏は、「初めて食べたけど、これは美味しい」と大喜び。
【画像ギャラリー】モリゾウ選手もグラコロに舌鼓! ラリーでも速いことを証明した可夢偉選手のラリチャレ参戦の様子はここから!(17枚)画像ギャラリー
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