EVの時代を迎え、ガソリンエンジンで走る輸入スポーツモデルは絶滅危惧車となっている。同時に、大柄でガソリンを大量に消費するモデルも存続が危ぶまれている。このままでは絶滅のおそれがある大型ボディの輸入車をご紹介する。
※本稿は2024年11月のものです
文:伊達軍曹/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年12月10日号
■クリーンな現代社会を生きるにはデカすぎ?:ランドローバー ディフェンダー130
ディフェンダー130は、ただでさえ大柄な「110」のリアオーバーハングを340mm伸長して、全長5275mmとした8人乗りのプレミアムSUV。これに関して「生産終了になる」などの情報は出ておらず、2025年モデルもすでに発売されています。
しかしこの巨体が今後のエコな自動車市場で生き延びられるかどうか、予断を許しません。なんとも言えませんが、常に絶滅の可能性も視野に入れながら物事を考えることが重要です。
【画像ギャラリー】大きいことはいいことだ……とも限らない!? その大きさゆえに先行きが不透明な大型輸入車(24枚)画像ギャラリー■レンジエクステンダーEVに変更される?:ジープ グラディエーター
ジープ グラディエーターは、日本では2021年に発売となった全長5600mmの5人乗りピックアップトラック。
こちらも生産終了などの情報はありませんが、ベースであるラングラーは2028年に、エンジンを発電機として使用するレンジエクステンダーEVに変わる予定。
そのためグラディエーターも、豪快なV6自然吸気エンジンを採用する世代はこれが最後になるでしょう。“本物”を求めるならば、今のうちに経験しておくといいでしょう。
【画像ギャラリー】大きいことはいいことだ……とも限らない!? その大きさゆえに先行きが不透明な大型輸入車(24枚)画像ギャラリー■すでに絶滅してしまった超大型輸入車もあった
すでに絶滅した「大型輸入車」といえば、日本では2003年に発売された「ハマーH2」でしょう。4821mmという全長はさておき、2062mmの全幅は日本ではかなり扱いにくい寸法でしたが、六本木界隈のパリピを中心になぜかよく売れていました。
しかし2010年2月には販売終了となり、新車は絶滅。とはいえ中古車市場では今なお、200台近いハマーH2が流通中です。
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