■MORIZOさん自身が語る「次の道を発明しよう」に込めた想い
第61回豊田佐吉翁顕彰祭でモリゾウさんはこんな挨拶をした。少し長いが引用しよう。
「今年は佐吉のG型自動織機の発明から、ちょうど『100年』になります。この節目の年に私はトヨタグループの責任者として『グループビジョン』を策定しました。
『次の道を発明しよう』。このシンプルな言葉に、私自身の素直な想いを込めました。『次』は『未来』を、『発明』はグループの『原点』を表しております。誰かを想い、学び、技を磨き、モノをつくり、人を笑顔にする。『発明』への情熱こそ、トヨタグループの『原点』と言えます。
では、『道』とは何でしょうか?
私たちには佐吉が残してくれた『道』があります。ですが、まだこの先に『道』はありません。つくるのは私たちであり、その主役は未来を担う若者たちだと思います。
今年もこの場には、豊田佐吉翁記念奨学金・奨学生、湖西少年少女発明クラブのみなさんにご参加いただいております。みなさん、これからもたくさん挑戦し、たくさん失敗して、自分だけの『道』を見つけてください。他の人と同じである必要はありません。そのほうが未来は面白くなる。私はそう信じております」。
モリゾウさんは未来を切り開く若者たちはもちろんだが、「夢と情熱」を持ち、挑戦し続ける人を応援する。それはWoven Cityの建設もそうだし、ハースF1との業務提携や空飛ぶクルマJobyへの出資、そしてパラアスリートへの支援など、どれも根っこは同じなのだ。
我々大人たちも、身近な挑戦者たちを応援する気持ちを忘れず、一緒になって未来を作っていきたい。
【画像ギャラリー】ひとりの発明家から始まったトヨタスピリッツの源流!! 佐吉翁からMORIZOへと続く夢の先には何がある!?(8枚)画像ギャラリー■MORIZOを知るコラム……豊田佐吉記念館
豊田佐吉の生家のほか佐吉が父親に隠れて研究に明け暮れた納屋や山の水を生活水に使うためにろ過装置を作ったという井戸が残る。
また佐吉が発明した豊田式木製人力織機やG型自動織機を展示するほか、佐吉の生涯をわかりやすいイラストとともに紹介しており、一見の価値あり。
新たに豊田佐吉記念館を豊田章一郎、豊田章男父子が紹介するビデオがガイダンスとして流れており、佐吉の精神が今に受け継がれていることを感じさせる。
入館無料で開館時間は9時30分~16時30分(10月~3月)、9時30分~17時(4月~9月)、休館日は月曜日と年末年始ほかとなっている。
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