2025年の東京オートサロン。気になるクルマはたくさんいましたが、しれっと置いてあったのが「ランドクルーザー70」のナローボディ。日本では売っていないクルマがなんであるのよ!!! そこには隠された秘密がありました。
文:ベストカーWeb編集部/写真:大西靖
■「オーストラリア仕様を持ってきました」
ランクル70といえばランクルシリーズのなかでもプリミティブな存在で、250や300とはまた違う性格を持つランドクルーザーだ。
まさに「生きて帰る」を標榜するだけに、国連などをはじめ多くの機関でも使われるクルマだ。道なき道を行き、帰ってくる。それこそがランクル70のミッションでもある。
そんなランクル70だが実は国内仕様は「素」のモデルではない。ワイドフェンダーやバンパーの樹脂カバーなどかなりの部分で加飾が施された豪華仕様だ。
「ワークホース」としてのもっと質素な姿こそランクル70の源流であり、そんな仕様が国内市場にあってもいいじゃないかというのが群馬トヨタのオピニオンでもある。まあ日本で作っているんだし、それが日本で買えないのはちょっと寂しいよね。
■反響次第では日本発売もあり得る
詳細を見ていくとまずはオーバーフェンダーがなく、ホイールは鉄チン。実にシンプルに見える。「あーこれがナナマルだよな」と納得の姿だ。
さらに大型ウィンカー(オーストラリアでは積載量の関係で大型車となるために装備)、メッキレスの雨樋などが外観の大きな差異。
またリアバンパーに国内仕様だと蓋がされている箇所も、実は燃料タンクのベルトを緩めるためのサービスホールだったりと意外な発見もあるぞ。
室内はウレタンステアリングにビニールシートで、座らせていただくとちょっと硬質な感じ。ハイエースのような雰囲気と言えばいいだろうか。これはタフだぜ。
そんな質素なランクル70のナローモデル。日本投入についてトヨタ関係者に聞き込んだところ「まさに市場の反響次第なんです。JAFなどからもナローモデルを要望する声もありますし、ちょっとずつ皆さまの後押しの声がたまれば……」。
個人的にはランクル70はベーシックなモデルがあってこその、乗用グレードという感じもするが、ぜひ日本にもナローモデルを投入してほしい。だって日本生まれの、日本育ち、そして生産だって日本のランドクルーザーなのだから。
欲しい方は声を大にしてアピールしていこう!!!
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